椎間関節がロックされて
骨盤周りの筋肉がしっかり動く
「ちょうど1年前、腰痛に悩んでいました。もともと腰痛持ちなので、ふとしたきっかけでしばらく痛みが続いてしまうんですね。そんなとき、大学の先輩である教授とスキーに行き、腰痛のことを話すと『お前は運動神経はいいけれど、体が硬い』と言われ、“回旋の動き”を勧められたのです」
体操にはいろいろなやり方があるが、近藤医師にはこの形が合っていたという。
「これまであまり自分がしなかった動きだからかもしれません。あおむけでこれをやればラクなのですが、腹ばい(うつぶせ)で行うことが大切です」
「その姿勢で行うと椎間関節(腰椎の後ろ側の組織)がロックされた状態になるので、骨盤周りの筋肉がしっかり動きます。体操を始めた当初はうつぶせになって両足を左右に動かしても太ももが浮きませんでしたが、だんだん骨盤や股関節の動きが良くなってできるようになりました」
近藤医師は毎晩必ず、そして時間があるときは出勤前の朝も行うそうだ。
ちなみに40代の筆者は回旋運動体操をしただけで、息切れをしてしまった。もっと意識して体を動かさなければ、この先加齢性以上に動きが悪くなってぎっくり腰などを発症してしまうかもしれない。
実際に、運動習慣がある人とない人では腰痛の発症率に明らかな差があることがわかっている。そして痛みが軽いときに重症化しないコツは、「長時間同じ姿勢で仕事をしない」こと。座りっぱなしはもちろん、立ちっぱなしも腰には負担なのだ。第1回で紹介した「腰のばしストレッチ」を適宜行おう。
「栄養バランス」「睡眠」も
腰痛に影響する
運動、姿勢に加えて「栄養バランス」も腰痛に影響する。
「腰痛を改善する食事そのものについては明らかではありませんが、骨では骨を破壊する作用と、骨を作り出す作用が共同して新陳代謝が行われています。毎日摂取するカルシウムが不足すれば年ごとに当然骨がもろくなってしまいますから、骨の健康のため、カルシウムとその吸収を高めるビタミンD摂取は大切でしょう」
「また、椎間板や骨に含まれる主要なタンパク質、コラーゲンの生成にはタンパク質とビタミンCが必要です。ですから当たり前のようですが栄養バランスの取れた食生活を心がけてください」
それから十分な睡眠も。
「横になっているときは椎間板や椎間関節、筋肉などが休み、組織の修復も行われるわけですから、睡眠不足は厳禁です」
激痛ではないものの腰痛が続く人は、どのように付き合っていくか、生活習慣を見直したい。
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>>【第3回】「1日30回・座ったままでOK!ガチガチの「背中・肩甲骨」を一瞬でほぐすカンタン体操」は1月30日(金)に配信予定です







