ジミヘンを愛する私が、チョコプラ「ファーストテイク」の“風呂キャン”に思わずうなったワケTHE FIRST TAKEよりスクショ

YouTubeの人気音楽チャンネル「THE FIRST TAKE」に、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが登場した。芸人コンビとしては初出演となる今回の起用は、大きな話題を呼んでいる。本稿ではそのパフォーマンスを起点に、ファーストテイクの魅力と「一発録り」神話の現在地を考えていく。(フリーライター 武藤弘樹)

お笑い芸人のコンビでは初
「本気の歌番組」にチョコプラが出演

 マイクだけが立つ真っ白な部屋に色々なアーティストがやってきて歌を一発録りで披露するYouTubeの人気チャンネル「THE FIRST TAKE」(以下「ファーストテイク」)にチョコレートプラネット(以下「チョコプラ」/松尾駿と長田庄平のコンビ)が登場した。

 同チャンネルへの出演はお笑い芸人のコンビでは初となるという。ファーストテイクは「余計な装飾をせずマイク1本の前で歌のプロが本気で歌う歌番組」と認識されて人気なので、異色の抜擢といえよう。

 ファーストテイクといえば特徴的なのはやはりあの緊張感であろう。無音が際立つ静寂の中、靴音、衣擦れの音、アクセサリーが揺れる音などをさせながらアーティストがマイクに近づいていく。

 ヘッドホンをきしませて広げ耳に当てると、やけに大きく聞こえる小さな咳ばらいをひとつして、控えめに「お願いします」などの声があり、曲が始まると「ただの人」然としていたその人が急にスイッチが入ったアーティストとなって超ド級の歌を披露する……というのが大まかな内容である。

 チャンネルのコンセプトとして「ルールはひとつ。1テイクだけ」というもので、いわゆる失敗の許されない一発録りである。