写真はイメージです Photo:PIXTA
海外セレブ発の「アスレジャー」ブームが、日本でもじわじわ存在感を高めている。スポーツウエアを街着に転用するこのスタイルは、快適さと先進性ゆえに人気を集める一方、ぴっちりとしたシルエットから「露出が過激すぎる」と戸惑いの声もある。賛否を呼ぶ理由と、その背景にある社会の価値観の変化を探る。(フリーライター 武藤弘樹)
スポーツウエアを取り入れた着こなし
「アスレジャー」は何が問題?
「アスレジャー」という、ちょっと問題含みのファッションが欧米で流行っていて、日本にも少し上陸しているそうである。
「アスレチック」と「レジャー」が組み合わさってできているこの語は、普段のファッションにスポーツウエアを取り入れたスタイルを広義では指している。
ナイキやアディダスなどのメーカーのスウェット、ジャージ、トラックスーツなどを着こなせばメンズ・レディースともにアスレジャーの一丁上がりである。
冒頭に「問題含み」と書いたが、これはなぜか。アスレジャーの中にはぴっちり肌にフィットするものがあって、ボディラインや下着の線がくっきり浮き出るからである。「局部の形が見える」と指摘されることもあるくらい、場合によっては過激だ。
これが海外セレブ発祥でレディースファッションとして流行り始めた。具体的には上がスポーツブラ、下がヨガパンツ(レギンス)というような格好である。これが狭義の「アスレジャー」で、最近、女性週刊誌がこの狭義のアスレジャーに関連する記事をいくつかアップしていた。







