目線を揃えた上で
「一緒に降りてもらう」
そうして、同じ景色を見ている状態になれば、役員は、ようやくあなたの話を聞く準備ができます。
先ほどの例に挙げた「自分のチームのエースを引き抜かれたくない」というような考えは、議論の前提がそろわなければ「わがまま」に聞こえるでしょう。
しかし、「会社全体のリソース最適化が必要なのは認識している」という前提を互いに持った上で、敢えて主張すれば、「その人を抜かれたくない合理的な理由がある」ということになります。
例えば、
・最適配置ということであれば、他の部門に、もっと適した候補者がいる
・自分のチームの売り上げ目標が達成できなければ、全体に与えるインパクトが大きすぎる。次世代が育つまで1年間の時間が欲しい
・彼を異動させる場合、担当顧客を引き継ぐために最低でも2人は必要になる。その人たちを入れた上で、引き継ぎのための併走期間を設定させてほしい
などの主張が考えられます。
もちろん、こうした主張がすんなり受け入れられるかどうかはわかりませんが、少なくとも「議論の俎上」に乗せてもらうことはできるはずです。
基本的に、現場の問題は、現場で解決してくれ、と役員は思っています。
それに対して、「これは、現場の個別最適の話ではなく、全体最適を達成するために必要な論点なのである」というふうに提示していくべきなのです。
役員とコミュニケーションを取る際には、そういう「会社経営に責任を持つ立場」の人が、何に興味を持ち、何をゴールとして物事にあたっているのかを考えることから始めましょう。








