なぜ言語化が「OS」なのか?

ぼくが26歳で組織のリーダーになったとき、完全にしくじりました。

自分ができることは、みんなもできるはずと思い込んでいたんです。

メンバーが資料を作って持ってきたときは「これじゃダメでしょ。もうちょっと相手に響くようにして」、アイディアを持ってきたときは「そういう感じじゃなくて、新しい目線を入れようよ……」などと、かなり曖昧なことを伝えていました。

だから、ぼく自身が管理職として外から何を学んできても現場は変わらなかったのです。

ビジネスの現場で求められるスキルは、結局のところ「理解する」「考える」「伝える」の3つに集約されます。

そしてこれはすべて「明確に」という枕詞がつきます。明確に理解し、明確に考え、明確に伝えることがビジネスでは不可欠です。

戦略立案→明確に、やるべきことを考え、経営陣に説明し、承認を得る
問題解決→明確に、問題を理解し、対策を考え、チームで議論する
営業活動→明確に、顧客のニーズを理解し、提案を考えて伝える
人材育成→明確に、部下に指示を出し、フィードバックする

どれも「言語化」なしには成立しません

頭の中に「◯◯する手法」をため込んでも、明確に理解し、明確に考え、明確に伝えることができなければ、現場で応用ができません。

OSをアップデートすれば、すべてが変わる

逆に言えば、言語化スキルさえあれば、どんな専門知識も「使える知識」に変わるわけです。

ぼくが言語化の研修を提供している企業で、こんなことがありました。

ある大手食品会社のリーダーは、これまで「なんか違う」「もうちょっと顧客に刺さるようにして」としか言えませんでした。でも言語化スキルを身につけたことで、「何が違うか、どう変えればいいか」を明確に伝えられるようになりました。

医療法人のマネージャーは、「伝えても伝えても、伝わらない」と悩んでいました。でも、言語化によって指示が明確になり、メンバーが正しいアクションを取れるようになりました。

多くの企業が、アプリケーション(個別スキル)ばかりをインストールしようとします。

でも、本当に必要なのはアプリを使うための「OS」をアップデートすることです。

言語化スキルを鍛えることで、これまで受けてきたすべての研修が、突然「使える知識」として蘇ります。

過去の投資が無駄にならず、むしろ相乗効果を生み出すのです。

具体的にどう変わる?

チームメンバーが言語化スキルを習得すると、こんな変化が起きます。

1.会議の質が変わる
なんとなくモヤモヤする」「うまく言えないけど違う」という曖昧な発言が、「具体的にはA案のリスク評価基準が不明確です」「B案の実行主体が決まっていません」という建設的な意見に変わります。

2.部下育成が加速する
もっと頑張れ」「いい感じにやっておいて」という抽象的な指導が、「顧客への提案時は、必ず3つの選択肢を用意し、それぞれのメリット・デメリットを明確にしてください」という具体的な指導に変わります。

3.提案の成功率が上がる
いい商品です」「品質が高いです」という説明が、「この商品は御社の○○という課題を、△△という方法で解決し、年間□□万円のコスト削減を実現します」という説得力のある提案に変わります。

今すぐ「OS」をアップデートしよう

企業研修の効果が出ない最大の理由は、学んだスキルを現場で応用できないからです。

そしてそれは、メンバー各自のやる気が足りないからではなく、「言語化スキル(明確にするスキル)」が欠けているからです。

言語化スキルは、すべてのビジネススキルの土台です。

この土台さえしっかりしていれば、どんな専門知識も、どんな研修内容も、確実に現場で活かせるようになります。

いま、多くの企業がぼくの言語化研修を導入してくださっています。それは、言語化がすべての研修の効果を最大化する「OS」だと気づいたからです。

2026年を飛躍の年にするのは、新しいアプリの導入ではなく、OSアップデートです。

言語化スキルこそが、あなたのチームの能力を最大限に高めるためのカギになります。