英国の政治家、ウィンストン・チャーチル(Winston Leonard Spencer Churchill)は「どんな社会であれ、赤ん坊にミルクを与える以上に素晴らしい投資はない」という名言を残しています(注2)。
「持つ」「持たない」にかかわらず、子どもを育てる負担を社会全体で引き受けるならば、「持たない」選択は「負担はするが子どもはない」、「持つ」選択は「負担もするが子どももある」となり、「持たない」選択は、見かけのうえでは、「持つ」選択を支える利他行動になります。
しかし、「持たない」選択をした人も年金や福祉サーヴィスなどを通して、「持つ」選択をした人と同じように、個人の利益を得ることができます。
個人の意志を尊重した
社会づくりを目指す
話が込み入ってきたので整理しましょう。
(1)「結婚する・しない」「子どもを持つ・持たない」は個人の選択として尊重しなければならない、(2)子どもは社会を支える担い手なので、社会全体で育てなくてはならない。子育ての負担は、少なくとも経済的には、「持たない」選択をした人、子育てを終えた世代も負担する、(3)「持たない」選択をした人が一方的に不利にならないように、どんな選択をした人にも利益になる社会にする。
そのためには、年金や福祉サーヴィスなどの社会保障への信頼が揺らいではならない、(4)「生きづらさ」を和らげるために、人生を決める自己決定権だけでなく社会的な決定権も若者に託す。







