“北区系”の人気校「桜丘」と「サレジアン国際」

 北区には、中堅校となった北里大学附属順天を出世頭に、“北区系”と呼んでもいいくらい中位の共学校が集まっている。都電荒川線「滝野川二丁目停留所」前にあるFランク主体の桜丘の受験者数合計は、23年1057人、24年1027人から25年1381人と一気に増えた。志望者数を見る限り、その勢いに陰りはない。

 最多の受験生を集める2科の1日午後[2回3年特待](男子136人・5.9倍、女子168人・9.9倍)はFからEランクに上がっている。すでに十分高倍率だが、志望者数は男子が2.5倍増、女子が6割弱増と爆発的人気であり、どこまでハードルが上がるのだろうか。他の入試回も3倍超えで志望者数5割増程度が当たり前の状況なので、狙い目の入試回は見当たらない。最も受かりやすいのは1日[1回]の志望者数5割増の「2科・4科」(男子42人・4.2倍、女子58人・3.4倍)、「適性検査型A(白鴎型)」(男子40人・3.3倍、女子102人・2.4倍)となりそうだ。

 JR赤羽駅が最寄りのサレジアン国際学園は150人(本科40人、MEDICO25人、インターナショナル85人)を募集する。姉妹校のサレジアン国際学園世田谷も同様だが、三田国際科学学園とよく似た入試内容に変更された。25年は合計525人が受験している。志望者数は少なめなので、受験者数の多い入試回を見ておこう。

 1日午後[2回]の「本科」(男子28人・1.4倍、女子18人・1.6倍)は大きく増加傾向、「インターナショナルSG」(男子22人・3.7倍、女子32人・1.3倍)は男子が前年並みで女子は緩和傾向にある。1日[1回]の「インターナショナルSG」(男子14人・14倍、女子30人・2倍)は男子が増加傾向、女子は大きく減少傾向と分かれた。1倍台半ば以下の受かりやすい入試回が多い。

 ここからは北区にあるGランクの学校を見ていこう。募集定員160人の東京成徳大学で最も受験生を集めているのは、唯一Fランクの1日午後[1回特待選抜](男子76人・1.8倍、女子44人・1.3倍)で、男子が2割弱減、女子が2割半増と分かれた。4日午後[3回特待選抜](男子32人・1.7倍、女子19人・1.2倍)は男子が2.4倍で女子が4.3倍と爆発的な人気となっている。狙い目の入試回は80人を募集、男子微減で女子1割半減と緩和気味の1日[1回一般選抜](男子76人・1.1倍、女子57人・1.1倍)だろう。

 全体的に上向いている成立学園の中でも特に人気の入試回は1日午後[2回特待](男子64人・2.9倍、女子25人・2.8倍)で、男子の志望者数が2.2倍と大きく伸びている。3日午後[5回特待](男子36人・5.1倍、女子16人・8倍)も男子が5割増で女子も大きく増加傾向にある。午後に行われる特待入試はいずれも高倍率だが、31日午後4時まで出願を受け付けている1日[1回](男子38人・1.9倍、女子18人・2倍)など3回行われる一般入試は1倍台なので、いずれも狙い目だろう。

 荒川線が最寄りとなる武蔵野はランクが付かないものの、全体的に上向いている。募集人員は60人で、25年は合計56人が受験した。その半分は1日[1回]の「2科」(男子7人・1倍、女子4人・1倍)と「アクティブ」(男子13人・1倍、女子4人・1倍)に集まっている。他の入試回も1倍が多く、全入状態にある。

 90人を募集し、25年は合計101人が受験した駿台学園は、その多くがGランクで2科・4科の1日[午前](男子61人・1.1倍、女子14人・1倍)に集まっている。他の受験回はいずれも数人の受験となっており、受けやすくて受かりやすい状況は26年も変わらないだろう。