「首都圏中学入試2026」緩和傾向が顕著な神奈川で人気の共学校と狙い目の入試回は?四模試志望状況から見た2月入試最終情勢予想【共学校編3】創立から100年超の伝統校「森村学園」(横浜市緑区)。緩和傾向の目立つ神奈川で何とか踏みとどまっている

2026年首都圏中学2月入試募集も後半戦に入った。神奈川共学校の人気校と狙い目の入試はどれか。四模試で受験生が選んだ志望先の状況を基に、26年入試の最終動向を見ていく。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)

2月入試の神奈川難関校と公立中高一貫校

 今回は神奈川県にある共学校の中学入試について見ていこう。全体的に緩和傾向にある中で、どの学校が人気なのか。狙い目の入試回はどれか。そうした観点から見ていきたい。各入試回は入試日[入試名]の形で記した。25年受験者数・実倍率(受験者数÷合格者数)も併記した。

 入試の難易度については、四谷大塚「合不合Aライン80偏差値」でランク分けした。難関はAランク(65以上)、上位はBランク(60~64)、中堅上位はCランク(55~59)、中堅はDランク(50~54)、中位はE・Fランク(45~49・44~40)、そしてGランク(30台)である。

 主に11月と12月に実施された四模試の志望者動向から、2026年入試の行方を考える。この合計が30人に満たないような入試回については、変動幅が大きいため、原則として増減の傾向を示すにとどめる。なお、前年同期比での増減がそのまま実際の倍率に跳ね返るわけではない。あくまでも勢いを示すものとして考えたい。

 12月の四模試受験者数合計は、全体では0.7%減とほぼ前年並みに戻している。うち男子は1.5%減で女子は0.9%増だった。サピックス(7日実施)の男子は3%減、女子は6.2%減で、25年に続いて難関・上位校離れをうかがわせる。同じ日に実施された首都圏模試は男子3.2%減、女子1.7%減となった。受験に迷いが生じ、諦めかかっている中位校受験者層が増えているのかもしれない。日能研(11月30日。前年は12月1日実施)は、男子0.8%で女子3.3%をそれぞれ増やしている。四谷大塚(14日実施)は男子1%減に対して、女子は5.3%増と大きく分かれている。中堅校に挑む女子受験生の意気込みを感じることができるかもしれない。

 まずは、難関・上位の共学校から見ていこう。いずれもすでに出願は締め切られている。Aランクの私立校は慶應義塾湘南藤沢だけで、一般約70人と帰国生約30人を募集する。2日[一次](男子162人・2倍、女子251人・2.1倍)は4科または国英数3科の筆記試験を行う。その合格者による保護者同伴面接、体育実技が、4日[二次](男子75人・2.6倍、女子109人・2.1倍)に行われる。志望者数を見ると、男子は1割半増だが、女子は2割弱減と分かれている。同じ日程で[帰国生]も行われ、25年は一次で男子60人・女子50人が受験して、二次での合格者数は男子23人。女子18人となった。こちらの志望者数は少ないながらも増加傾向にあるようだ。

 3日に入学検定が行われる公立中高一貫校が、ランク的には慶應義塾湘南藤沢の後に続く。160人を募集し、男女80人ずつが合格している横浜市立2校の学区は横浜市内となる。しかし、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属(男子193人・2.4倍、女子147人・1.8倍)は160人のうち学区外からも30%以内で入学可能となっている。23年(男子6.4倍、女子6.1倍)、24年(男子4.8倍、女子4.6倍)の倍率を考えると、だいぶ受けやすくなっている。志望者数はBランクの男子が6割半増、AからBランクに下がった女子が2割弱増と人気となっている。高校募集を停止して完全中高一貫化する横浜市立南高等学校附属(男子306人・3.8倍、女子449人・5.6倍)はBランクで、男子4割半増、女子1割強増とこちらも人気である。

 160人を募集し、男女80人ずつが合格した神奈川県立の2つの中等教育学校は先週、26年の出願者数を発表した。Bランクの相模原(男子403人・5倍、女子413人・5.2倍)は、志望者数が男子2割半減、女子3割減だったが、出願者数は752人(25年は男子410人、女子433人)で25年比11%減となった。Cランクの平塚(男子289人・3.6倍、女子319人・4倍)の出願者数は566人(25年男子294人、女子325人)で、こちらも同8.3%減となった。いささか倍率は低下するものと思われる。  

 CからDランクに下がった川崎市立川崎高等学校附属は川崎市内から120人を募集する。男女共に4倍で、男子は173人が受けて43人が合格、女子は308人受験で77人合格と、合格者数での男女差が公立校では珍しく大きく開いている。

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