絶好調の「駒込」と男子の狙い目「東海大高輪」

 JR山手線内側の都心部から見ていこう。千代田区にある私立の共学校は千代田のみである。千代田女学園から千代田国際を経て現校名となった。研究と開発という2つのコースで募集、全体的に志望者数は上向いている。受験生を多く集める1日午後の入試回は、当日12時まで出願できる。開発コース20人を募集するFランクの「2回(得意選択2科)」(男子42人・1.5倍、女子37人・1.3倍)は男女共に志望者数が2倍増の勢いである。Eランクの研究コースを10人募集する「研究特待(4科)」(男子16人・1.6倍、女子11人・2.8倍)は、男子が減少傾向で女子は前年並みとなっている。

 港区も東海大学付属高輪台が唯一の中位共学校で、すべての入試回で大きく志望者数を伸ばしている。いずれもFランクで4科だが、狙い目は31日10時まで出願できる1日[1回](男子52人・1.4倍、女子24人・2倍)だろう。特に男子は受かりやすい。3日[2回](男子46人・2.7倍、女子34人・3.4倍)と5日[3回](男子34人・4.9倍、女子23人・4.6倍)は女子に大人気で、それぞれ男子3割半増と女子5割増、男子微減と女子4割増となっている。さらに倍率は上がりそうな情勢にある。

 次は文京区を見ていこう。進学、特進、グローバルリーダー特進、iP classというクラス別に募集する郁文館。最も多くの受験生を集めるのが、Fランクの1日[1回2科選抜](男子101人・2倍、女子42人・1.5倍)で、男子は微減だが女子は2倍増の勢いとなっている。Gランクの3日[1回2科・4科選抜](男子66人・3.3倍、女子42人・2.1倍)も人気で、男子1割半増、女子4割半増となっている。Dランクで志望者数が前年並みの1日午後[1回iP class【東大専科】2科選抜](男子28人・9.3倍、女子17人・3.4倍)は、狙い目というには男子の倍率が高すぎるかもしれない。

 Eランク中心に国際先進コース120人を募集する駒込も人気校で、25年には受験生を1289人も集めている。「2科・4科」と「適性検査型」があるEランクの1日[1回](男子247人・3.3倍、女子143人・2.7倍)はFランクから上がった男子が微減で女子が6割弱増、1日午後[2回](男子229人・5.1倍、女子64人・3.8倍)は男子が3割半増で女子が9割増に迫る勢いだ。その点、2日[3回2科・4科](男子149人・3.6倍、女子51人・2.6倍)は、男子微増で女子3割半増でもまだ受けやすい狙い目入試回といえる。最後の望みを託す2科の4日[5回](男子151人・4.3倍、女子52人・2.5倍)は、男子増加傾向で女子5割増とはいえ、比較的倍率は低めである。

 文京区にはもう1校、ランクが付かない貞静学園もある。10日まで入試があるものの、25年の受験者数合計は94人で、ほとんどの入試回が10人前後の受験となっている。最多の受験生を集めているのは1日[1回](男子14人・1.4倍、女子5人・1.7倍)で、2日[2回](男子8人・2倍、女子3人・3倍)、5日[4回](男子9人・3倍、女子2人・2倍)と、少ないながらもきちんと選抜が行われている。入試日前日いっぱい出願を受け付けている。

 新宿区で共学の私立校は、Gランク主体の目白研心くらいのものである。こちらも多くの入試回を設けているが、人気が上向いているものから見ておこう。1日午後[2回2科・4科](男子46人・1.3倍、女子75人・1.5倍)は男女共に2割半増、4日午後[5回2科](男子34人・2.4倍、35人・3.5倍)は男子4割増で女子3割弱増と、それぞれ受験生を増やしそうだ。狙い目は男女で勢いが異なる入試回で、1日[1回2科・4科](男子24人・1.9倍、女子46人・1.8倍)は男子が3割半減と緩和しそうなのに対して、女子は4割半増で倍率が2倍を超えるかもしれない。4日[4回2科](男子35人・2.7倍、女子35人・2.3倍)は男子3割半増に対して女子は1割半減となっている。出願は入試日の前日いっぱい受け付けている。