ヤマトHDが7年ぶり社長交代、次期社長が語った「アツい一言」とは?櫻井敏之(さくらい・としゆき)1974年11月21日生まれ、51歳。福岡県出身。慶應義塾大学法学部卒。98年ヤマト運輸入社。EC営業部EC営業部課長、ヤマトWebソリューションズ社長、ヤマトHD経営戦略立案推進機能シニアマネージャー、ヤマトロジスティクス営業統括本部執行役員、ヤマト運輸法人部門法人ソリューションコントロールセンターゼネラルマネージャ―、ヤマト運輸コーポレート地域共創部地域共創部長を経て、2024年2月ヤマト運輸執行役員(ネコサポ事業開発、エリアマネジメント推進統括)、25年4月ヤマト運輸常務執行役員(宅急便事業統括)

 記者会見には新旧社長が出席。2015年からヤマト運輸の社長、19年からヤマトHDの社長を務めてきた長尾氏は、自身が中心となって進めてきた「経営構造改革や事業構造改革における様々なアクションを、収穫のフェーズに変えていくことが、現在のヤマトグループにおける最大のテーマ」とした上で、「現行の中期経営計画が最終年度を迎え、次期中計を策定するタイミングで新たな経営チームが舵をとるべきと考えた」と述べた。

 次期社長に内定した櫻井氏について「客観的事実に基づき合理的判断を行う決断力、現場の課題を俯瞰して自らの視点で戦略を設定し、解決に向かう実行力を示してきた人物」だとして経営手腕を高く評価。また、櫻井氏が宅急便事業だけでなく、海外事業やIT、法人営業など幅広い事業経験を有しているとして、「これまでの蓄積を活かしてヤマトグループをけん引していけるものと確信している」との期待を示した。

 長尾氏は「私の代でいろいろとやってきたことを遠慮なく否定をしてほしい。それができる人でなければ次の社長は務まらない」とも述べ、自らは会長として「執行の監督を担う立場から企業価値の向上に貢献していく」と、櫻井氏を中心とした新たな経営チームをサポートしていく姿勢を強調した。

「必要に応じて聖域なき
軌道修正も行っていく」

 櫻井氏は、直近まで中核事業である宅急便事業を統括してきた経験を踏まえ「市場の変化を肌で感じてきた。そのなかで、現場力の向上こそが新たな顧客利便性を生み、それが収益の源泉にもなる」と強調。