伝えたいことを伝えるのに必要なこと。それは、自分と相手との間にある「情報格差」を埋める工夫をすることです

 把握しておくべきことは以下の2点です。

・相手はその情報についてどれくらい知っているのか
・相手はその情報についてどのような印象を抱いているのか

 こうして「相手の情報」を把握すれば、以下のことが浮かび上がってくるでしょう。

・相手がその情報について知っていることと、自分がもっている情報量の差
・相手がその情報について抱いている印象と、自分が伝えたい思いの違い

 まさにこれが、あなたと相手との「情報格差」です。

 実は、「伝える」とは、自分と相手の間にある「情報格差」を埋めることなんです。

 よく考えてみれば、これは当たり前のこと。

 なぜなら、自分のもっている情報と、相手がもっている情報がまったく同じだったらなにかを伝える必要なんてないんですから。

 逆に言うと、あなたの発信に価値があるのは、誰かとあなたとの間に「知らない情報」が存在するからなんですよね。

自分本位の言語化では
「情報格差」は埋まらない

 あなたが自分以外の誰かに対して「伝えたいこと」をちゃんと伝えたい!と思うのなら、その前段階として、「自分と相手との情報格差を埋める」というフェーズが必要です。

 つまり、「他人に対する言語化」には、

フェーズ1 自分と相手との情報格差を埋める
フェーズ2 自分の伝えたいことを伝える

 という2つの段階があると理解してください。

 もちろん自分と相手との情報格差がほとんどない場合なら、フェーズ1を飛ばしてフェーズ2だけで通用することもあります。

 けれども、情報格差がある場合のほうが圧倒的に多い。だから「まずは情報格差を埋める」という意識をもつことを基本姿勢とするのが大事です。

「情報格差」を埋めるためにやるべきことはいろいろあるのですが、ここでは以下の3パターンをあげてみましょう。

パターン1 相手の知らない情報を補足する
パターン2 相手の興味の枠に合わせて譲歩する
パターン3 相手の興味のなさに言及する

 それぞれについて、詳しく説明します。