どこまで前提条件を伝えるか
さじ加減が難しい

パターン1 相手の知らない情報を補足する

 自分が伝えたいことについて、自分と相手との間の情報量が異なっているときは、それについての基礎知識や補足情報をまず伝えることが必要になります。

 たとえば、好きなミュージシャンの魅力について話す前に、そのミュージシャンについての基本的な情報を伝えるとか、あるいはあるプロジェクトの成功に感激したことを話す前にそのプロジェクトの大まかな内容を伝えるとか、そういうことですね。

 ここで注意すべきは、どこまで細かく情報を伝えるか、という点です。

 フェーズ1での情報量があまりに多すぎると、相手はそれだけで疲弊してしまい、本当に伝えたいことを伝えるフェーズ2まで辿り着けません。ダラダラしたプレゼンは嫌われることが多いので、どこを短縮するかを考えることは、結構大事なんです。

 とはいえ逆に情報が少なすぎて情報格差を埋められないでいると、当然ながらフェーズ2は失敗します。

 だから、どれくらいの情報を伝えるのかという塩梅はとても難しいのです。

 じゃあ、どうすればいいのか。

 大事なのは、フェーズ2の説明をわかってもらうために、欠かせない情報だけをフェーズ1で伝えることです。

 そのためには、「何を知っておいてもらうべきなのか」を逆算する必要があります。

 たとえば、好きなミュージシャンの最新曲について話したいなら、とりあえず一番有名な曲の名前だけをあげて「あーあのグループか」と思い当たってもらおうとか。

 プロジェクトの成功に感激した話をするのに、規模感や内容は知っておいてもらいたいけれど、スタートした経緯や予算感など、そういう話までは別に触れなくてもいいかな、とか。

 そうやって伝えたいことの内容に合わせて、事前に知っておいてもらいたい情報の取捨選択をするのが、情報を補足するときのコツです。

「相手の好きなこと」を
入り口にするとヒキを作れる

パターン2 相手の興味の枠に合わせて譲歩する

 相手との情報格差が大きくても、相手の「知りたい」「わかりたい」「興味がある」枠に自分の伝えたいものを入れてみると、自分の伝えたいことに興味をもってもらいやすくなります。