「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの小川晶子さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

小学校低学年の35パーセントが「おもらし」をしてしまう。親ができる、たった一つの声かけとは?Photo: Adobe Stock

授業中にトイレに行きたくなってピンチ!

小学生になると、学校では時間割通りに過ごすことになる。
授業の時間は決まっていて、トイレには休み時間に行っておかなくてはいけない。

まだ時間の感覚が弱い低学年の子は、先のスケジュールを見越して「今のうちにトイレに行っておこう」と自分で気づくのは簡単ではない。

授業中にトイレに行きたくなって、ピンチ!ということは多いものだ。

ユニチャームが2019年に行った「全国学童尿もれ調査」によると、小学1年生・2年生の昼間のお漏らし「あり」と回答したのは35.7%。この数字は「学校で」に限らないが、やはりけっこう多いのである。

ギリギリ、間に合わない

私の息子も、1~2年生のときは何度か失敗している。
「トイレに行きたいです」となかなか言えずに、休み時間になってギリギリの状態でトイレに行き、あと少しのところで間に合わないというパターンだ。

学校で着替えさせてもらい、後日新品のパンツを購入して学校に返した。

あらかじめ休み時間にトイレに行くのが理想ではあるが、ピンチになる前に「トイレに行きたいです」と言えることは大事だ。

困っていることを伝えられるようになろう

小学校入学前後に知っておきたい93のルールが紹介されている本まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の中に、「こまっていることをつたえられるようになろう」というページがある。

小学校低学年の35パーセントが「おもらし」をしてしまう。親ができる、たった一つの声かけとは?『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示

・よく わかりません。もういちど せつめい してください。
・おなかが いたいです。ほけんしつに いっても いいですか?
・トイレにいきたいです。
・ひとりだと むずかしいです。てつだって ほしいです。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.137)

「おうちの方へ」には「まわりに手助けしてほしいとき、手伝ってくださいとお願いするのは、思うよりかんたんではありません。もうお兄さん、お姉さんだから自分でやりなさい、としょっちゅう言われている子ほど、手を貸してもらうことに後ろめたさを感じます」とあって、はっとする。

「休み時間にトイレに行っておくんだよ」ばかり言っていると、それができなかったときに「トイレに行きたいです」と言いにくくなってしまうだろう。

トイレに限らず、困ったときに助けを求められるようになってほしい。
そう思っているのに、ちゃんと伝えられていないかもしれない。

この本のかわいいイラストを親子で見ながら、「こうやって助けを求めていいんだよ」と話せるといいと思う。小さいうちから「困ったときは助けを求めていい」と学ぶことが、子どもの安全と成長を守ることにつながるはずだ。