栗栖は後輩の面倒見がよく、夫人も選手たちと顔見知りだったことから、栗栖邸には若手選手たちがたびたび訪れていたという。
政代夫人 当時、ウチは道場から近かったから、練習が終わったあとよく若い選手たちが遊びに来たんですよ。それでいつもホットプレートで野菜とお肉を焼いて食べてもらったりして。
――どんな選手が来られてたんですか?
栗栖 チョビちゃん(ヒロ斎藤)とか平田(淳嗣)とか、いろいろ来ましたよ。アレン・コージなんかも来たよな。
――バッドニュース・アレンまで(笑)。
政代夫人 あと佐山(聡)さんなんかよく来てましたね。自分で改造した、見たこともないような自転車に乗ってきて(笑)。
――佐山さんとはメキシコでも一緒だったんですよね?
政代夫人 佐山さんと小林さんが一緒でしたね。でも、反対側だったから(栗栖の団体がUWA、佐山はライバル団体のEMLL=現在のCMLL所属)。団体が違って、こっちの団体が仕事の時、あっちの団体は休みなんですよ。あの2人はすごくマメじゃないですか。だから、休みになったら買い出ししてご飯をつくってくれて、それで栗栖が帰ってくるのを待ってるみたいな感じでした。
――栗栖さんのメキシコ修行中は、奥様もずっと向こうに住まれていたんですか?
政代夫人 まだ娘が赤ん坊だったんで、家族で向こうに住んだんですよ。でも、毎日試合があるもんだから、見知らぬ国で娘と2人で待っているのは心細いじゃないですか。それで佐山さんと小林さんが休みのたびに来てくれたので、心細い思いをしないですんだんです。
――そうだったんですね。あと、猪木さんと道場での思い出はありますか?
栗栖 みんな一緒よ。練習でやることは決まってるんだからさ。べつに変わってることをしてるわけじゃないし。でも、今思うと昔の新日本はやっぱりすごかったと思うよ。ビシッとやってたんだからさ。そういう雰囲気の道場をつくった猪木さんはすごいね。
――昔の新日本の選手たちの集合写真を見ると、みんなものすごい体をしてるんですよね。







