世界の富裕層たちが日本を訪れる最大の目的になっている「美食」。彼らが次に向かうのは、大都市ではなく「地方」だ。いま、土地の文化と食材が融合した“ローカルガストロノミー”が、世界から熱視線を集めている。話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、日本におけるガストロノミーツーリズム最前線を解説。いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。
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知られざる美食地帯・紀伊半島
本書では、「伊勢神宮・熊野大社を巡る 巡礼と美食の旅 紀伊半島美食街道」という項目で、日本版サンセバスチャンと呼ばれる「多気町」の施設「VISON」や、三重県のきわめてアクセスの悪い場所にあるけれども強烈な個性を持つ絶景のお店などを紹介してきました。
まさに紀伊半島は、知られざる美食地帯なのです。
ここでしか食べられない松阪牛のホルモン
これは余談になりますが、三重県といえば松阪牛が有名ですよね。
けれども、松阪牛は東京でも食べられるので、「わざわざ食べに行かなくてもいい」と思うかもしれません。
そういう方は、ぜひ「松阪牛のホルモン(内臓)」を食べに三重を訪れてみてください。
なぜなら松阪牛だけのホルモンは通常、東京では流通していないからです。というのも2001年に発生した狂牛病以降、国内の牛肉には個体識別番号がつけられるようになりました。
ところが、ホルモンにはありません。処理されたホルモンはいったん処理場に集められ流通するので、どの牛だかわからなくなるからです。
しかし、松阪牛だけを処理すれば、それは間違いなく松阪牛のホルモンということになりますよね。
松阪市にある「一升びん」という焼き肉店は、松阪牛ホルモンが食べられる店として人気があります。
※本記事は、『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著・ダイヤモンド社刊)より、抜粋・編集したものです。






