漫然と休むのではなく、仕事の質を上げるために、休暇を戦略として位置付ける。疲労を回復させ、エネルギーをチャージし、生産性を高めるために、計画的に休む。

 それこそが、「戦略的休暇」の考え方です。

適度なストレス(よい緊張感)があるとき
私たちは最も生産性を高められる

 なぜ、休暇が戦略になるのか。ここで、ストレスと生産性の関係を見てみましょう。

 ストレスと生産性の関係を表す「ヤーキーズ・ドットソンの法則」によると、ストレス度が高いときだけでなく低いときも生産性が下がります。

ヤーキーズ・ドットソンの法則同書より転載 拡大画像表示

 ストレスが蓄積し疲弊すれば、生産性が下がるのは当然です。ところが逆にストレスがまったくないときも、生産性は低いのです。ストレスは、外部からの刺激のことで、目標やプレッシャーなどもストレス要因になります。とはいえ、何の目標もプレッシャーもなければ、人は頑張れません。

 この図が示しているのは、適度なストレス(よい緊張感)があるとき、私たちは最も生産性を高められるということです。疲労の蓄積を防ぎ、適度なストレスを保つために、休暇は必要不可欠であり、戦略的に休むことで常に高いパフォーマンスを維持できるのです。