いずれも、情報共有が不足していることが要因です。この状態では、助け合いなどできるはずもなく、安心して休暇を取ることもできません。
先の職場の例のように、まずは週に1回、進捗状況を口頭で伝えあう機会を設けてみてはいかがでしょうか。スケジュール管理アプリなどを使うのも良いですが、その場で気づいたことや「だったら私が手伝います」といった、自由な意見交換ができるという意味では、口頭での共有が非常に有効です。
誰かが欠けても
仕事が回る体制づくりを
また、「仕事が属人化していて、ほかの人に頼めない」というのも、多くの職場の悩みです。
日本ではこれまで、多くの職場が業務の推進を個人の能力やスキルに頼ってきました。その結果、属人化が進んでしまいました。属人化がやっかいな問題だとわかってきたにもかかわらず、やはり多くの職場がその問題を解消できていません。
その一要因は、「この仕事は高いスキルがないとできない」といった、リーダーの思い込みです。メンバーの中にも「この仕事は自分にしかできない」という思い込みが存在しています。
さらに、「この仕事を誰かに頼んでしまったら、自分の仕事がなくなる。自分の能力をアピールできなくなる」という不安を抱えている人もいます。
個人のスキルや能力に頼る働き方をしてきたのですから、「この仕事ができるのは自分だけ」と思ってしまうのも当然かもしれません。それを誇りにしている人もいるでしょう。
しかし、そういった思い込みを皆が抱え続けていたら、属人化はいつまでもなくなりません。
そして属人化が解消しないと、休暇は取れません。能力、スキルを共有してこそ、チームの力が高まります。
もし、仕事を抱え込んでいるメンバーがいるなら、「認知アップデート」ワーク(編集部注/状況、認知、感情、反証、新しい認知、感情の変化、の6つの要素を書き出して、休むことへの罪悪感を減らす、筆者提唱の取り組み)の質問を投げかけてみるのも、気づきを促す一助になります。併せて、業務のマニュアル化と複数担当制にも取り組んでいきましょう。







