「ずば抜けた結果を出す人」が“人前で絶対見せないこと”とは?
「本を読むのが速い人の秘密」がわかった!
読書中、私たちは文字を脳内で“音”に変換し、その音で理解しています。ポイントは「音の理解速度」。ここを鍛えれば、読書は一気に変わります。本連載は、耳から脳を鍛え、速読力を高める「速聴トレーニング」をお伝えするものです。脳を鍛えることで、理解力、記憶力、集中力もアップします。そのノウハウをまとめた『耳を鍛えて4倍速読』の刊行を記念し、本記事を配信します。
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「ずば抜けた結果を出す人」が“人前で絶対見せないこと”とは?
本日は「結果を出す人が、人知れずやっていること」についてお伝えします。
「マルチタスクで結果を出している人」と聞くと、器用に同時並行で全部を回している姿を想像しがちです。けれど、外から見えている姿だけで判断してはいけません。
いわゆるインフルエンサーの場合、Voicy、Twitter、YouTube、事業運営……といった活動が並んでいると、「次から次へと手を出して、すべて成果を出している」ように見えます。
でも、それを本人の働き方の実態だと決めつけると、私たちは簡単に「じゃあ自分も同じようにやればいいんだ」と勘違いします。これが大きな罠です。
ずば抜けた結果を出す人がやっていること
まず押さえたいのは、いわゆる“マルチに見える人”がやっているのは、同時並行のマルチタスクではなく、時間軸で積み上げたシングルタスクの連結だということです。
毎日アウトプットしている媒体が複数あり、しかも本業やプロダクト開発、ライター仕事、コミュニティ運営まであるとします。けれど時間軸を戻してみると、そこには順番があります。
最初はTwitterから始めて、まずはそれを一年以上運用して「こうやれば回る」という型を作る。最初は一日二時間かかっていたものが、仕組みができて三十分で回るようになったとしたら、そこで初めて空いた一時間半に次の挑戦を“足す”。次に足したのがVoicyで、こちらも型が決まってきて、喋る時間と構成を合わせて十五分で回るようになったら、Twitterの運用と合わせても四十五分で済む。
やっていることは増えているのに、発信に使っている総時間は大きく変わっていない。増やしたのではなく、磨いて圧縮した時間の余白に、新しい一手を入れているだけ。つまり「マルチタスクで器用に回している」のではなく、「一つずつ80%ぐらいまで仕上げて、仕組みにして、次を足している」んです。
この落とし穴に注意!
ここで、ありがちな落とし穴がもう一つあります。「80%まで仕上げればいい。残りの20%を完璧にするのは大変だから」という有名な話を、都合よく“現状維持の言い訳”にしてしまうことです。たしかに、80%から100%への到達が大変になるのは事実です。ただ、だからといって「80%で終わりでいいや」と止めた瞬間、その80%はすぐ劣化します。大事なのは、80%までを一気に作ったら、そこで終わらず「今日の自分は、昨日より1%よくするなら何を変える?」に切り替えることです。
時間の使い方を見直そう!
バックオフィスのように複数部署の仕事を請け負っていて、どれも中途半端に感じる人はどうすればいいのでしょうか。結論から言うと、「やる・やらない」で切るのではなく、「どれを、どれだけ磨くか」の比重を決めることです。時間は有限で、仕事の質を上げるために必要なのは“思考の時間”です。何かを65%から80%に上げるにも、80%を81%に上げるにも、結局は考える時間が要る。だから、全部を同じ熱量で改善しようとしてはいけません。全部に20%ずつ配ると、どれも改善が遅くなり、手応えが出にくくなって焦り、結局さらに散らばります。
そうではなく、例えば「今期はこの業務は改善に50%の思考時間を投じる、こっちは25%、こっちは20%、こっちは5%」というふうに、自分の改善リソースを配分しましょう。ここで重要なのは、5%にした仕事を“捨てる”わけではないことです。ただし、磨き込みの量を意図的に変えるのです。すると、見た目は複数を扱っていても、実態としては「今日はこの仕事をシングルタスクとして深くやる」「明日はあれをシングルタスクとして深くやる」と、順番に集中が回せるようになります。マルチに見える状態を、シングルの連結に変えられるんです。
全部を100点にするのではなく、今期はAを伸ばす、次にBを伸ばす、と時間軸で積む。これができると、「マルチタスクで疲れて散らばる状態」から、「シングルタスクを連結して成果を出す状態」に変わっていきます。
(本原稿は『耳を鍛えて4倍速読』の一部抜粋・取材加筆したものです)







