「組織のネコ」の問題提起をちょっと受け止めてみる
ニャカ山T ルールができた当時の状況と変わってしまって賞味期限が切れているのに“ルールだから”と運用し続けるのは、賞味期限切れの腐った物を食べさせ回っているようなものです。
ポチ川 では、どういうルールに変えればよいというんですか!? 説明会には全員リモートでの参加を義務づければよいというのですか!?
ニャカ山T ルールのつくり方には2種類あります。1つは「指示型」。たとえば、色つきのワイシャツを着ている営業マンがいて客先から苦情が来たので「白の無地に指定する」といったものです。
ポチ川 はぁ。ルールって、そういうものですよね。問題を起こさないために行動を制限するわけですから。
ニャカ山T ふふふ、そう思われますか。もう1つのルールのつくり方は、「OBライン型」です。ゴルフのOBラインのように「ここから先はダメだけれど、この範囲内なら何でもOK」というルールの決め方です。指示型は自由を制限するためのルールですが、OBライン型は自由を確保するためのルールといえます。
ポチ川 自由を確保するためのルール……。僕はまさに、ルールは行動を縛るためのものだと思っていました……。
ニャカ山T やはりポチ川さんの思考は「組織のイヌ」っぽいですね。対して、ミケ野さんのような「組織のネコ」にとって、指示型のルールは息苦しく感じられます。彼らは「白無地シャツに指定しなくても、苦情がこない範囲であれば何でもいいじゃないか」というOBライン型のルールを好むからです。
ポチ川 でも、どういう基準でOBラインを決めたらよいというのでしょうか? むずかしいと思うのですが!?
ニャカ山T OBラインを引くためには「美意識」が大切になります。ここからハミ出したら美しくないよね、という感性が基準になるわけです。そういう意味で、“美意識のない組織”で働くイヌだと、OBラインを引くのはむずかしいでしょうね。
ポチ川 美意識……? そんなものが仕事に必要だなんて聞いたことありませんよ! 問題を起こさないことこそ、美意識なのでは!?







