しかし、「自民党と癒着して日本を裏で操るカルト」とかいう報道は、あまりにも現実とかけ離れた「妄想」に過ぎないし、安倍元首相殺害のようなテロを再び生み出すことにしかならないから自重すべきだと言っているのだ。
彼らが自民党議員や野田佳彦氏の選挙を応援しているのは、「マザームーンに日本を支配させるため」とかではなく「反共産主義」というイデオロギーからだ。
この宗教の特徴のひとつは、信者の信仰の中に「反共産主義」が自然に組み込まれていることだ。筆者はこれまで200人近い現役信者と対話をしてきたが、「日本の共産化」に対する危機感、問題意識を口にしない人はいなかった。
なぜこうなるのかというと、教祖・文鮮明氏の「教え」だ。現在は北朝鮮という地域の出身である文氏は「
当時、世界は冷戦の真っただ中で、ソ連や中国の脅威が高まり、学生運動や赤軍などの暴力テロも増えていた。そのような状況に危機感を募らせた日本の保守政治家からすれば、文鮮明と彼が率いた政治団体「国際勝共連合」は紛れもない「政治的同志」だったのだ。
しかし、それは裏を返せば、共産主義や左派的なイデオロギーを持つ人々からすれば、この宗教は「憎き自民党を応援する悪の組織」ということになる。だから、旧統一教会は共産党、左派、リベラルなメディアから徹底的に攻撃される。
1978年、国際勝共連合が支持した候補者が勝利した京都府知事選後、「ミヤケン」の愛称で知られた日本共産党の宮本顕治委員長(当時)は、党員たちにこう呼びかけている。
「自民党に対しては“勝共連合と一緒にやれば反撃をくって損だ”という状況をつくることが重要。“勝共連合退治”の先頭に立つことは、後世の歴史に記録される『聖なる戦い』である」(しんぶん赤旗 1978年6月8日)。
つまり、一部のマスコミが盛んに報じている「洗脳されたカルト教団が高額献金など自分たちの悪事をもみ消すために自民党に接近、癒着している」というストーリーの裏には、自民と旧統一教会という「悪」を滅ぼそうという共産主義・







