「うちの子、勉強しているのに成績が上がらない」と悩んでいないだろうか。勉強の成果は「机に向かう姿勢」で9割決まるという。『男の子の学力の伸ばし方』には、塾講師が後ろから見ただけで成績がわかるという「勉強する型」の重要性が書かれている。足をぶらぶらさせたり、肘をついたりする何気ない癖が、実は学力向上の大きな妨げになっているのだ。本連載では、本書の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。(構成:ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)

勉強をする小学生の男の子Photo: Adobe Stock

塾講師が見抜く「伸びない子」の共通点

 どんなに長時間机に向かっていても、成績が伸びない子どもがいる。

 その理由は意外なところにある。本書によれば、塾講師は後ろから勉強している姿を見るだけで、その子の成績がわかるという。

 成績が上がらない子は、体が「勉強する型」になっていない。そして、この傾向は圧倒的に男の子に多いと著者は指摘する。

 たとえば、椅子に座りながら足をぶらぶらさせている子。一見些細なことに思えるが、しっかり集中するためには足が床についている必要があるのだ。

 なかには、靴を脱いだり履いたりしている子もいるという。

成績が上がらない子は、体が「勉強する型」になっていません。そして、そういう子は圧倒的に男の子に多いのです。(『男の子の学力の伸ばし方』より)

 また、肘を机につくのもNG。本来は利き手で鉛筆を持ち、もう一方の手は紙を押さえていなければならない。

 しかし、肘をつくことでそれができず、結果的に紙がぐちゃぐちゃになり、文字も汚くなる。そして、自分の字が読めずに、0と6を区別できなくて計算を間違うといったミスが起きるのだ。

机の上の状態が示す「周囲への関心」

 姿勢だけではない。本書では、机の上の状態にも重要な意味があると述べられている。

 男の子で机の上がきれいに整頓できている子はほとんどいないという。机を消しゴムのカスだらけにしていたり、鼻をかんだティッシュを置いたままにしていたりする。

 これは単なる「だらしなさ」ではなく、周囲への関心が薄い証拠だと著者は指摘する。

 女の子がそういうことをしないのは、「女の子だから」ではなく、周囲がどう感じるかを考えているからなのだそうだ。

 男の子に整理整頓を過剰に求めるのは難しいが、周囲への関心が薄いようでは、国語の読解問題などで苦戦することになるだろう。

周囲への関心が薄いままでは、国語の長文読解で、著者の考えなどに思いを至らせることができません。(『男の子の学力の伸ばし方』より)

今日から実践できる姿勢チェック法

 では、親は具体的にどうすればよいのだろうか。

 本書が提案するのは、子どもがどういう態度で勉強しているかを確認して直してあげることだ。

 まず確認すべきは足の位置。椅子に座ったとき、足の裏全体が床にしっかりついているだろうか。ついていない場合は、椅子の高さを調整するか、足台を用意してあげるとよいだろう。足が床につくことで、体が安定し、集中力も高まる。

 次に手の位置。利き手で鉛筆を持ち、もう一方の手でノートや紙を押さえているか。肘をついていないか。この基本的な姿勢ができているだけで、文字の美しさや計算ミスの減少につながるはずだ。

 机の上の状態も定期的にチェックしたい。消しゴムのカスやティッシュが散乱していないか。筆箱や教科書が乱雑に置かれていないか。

 ただし、完璧な整理整頓を求めるのではなく、「勉強に必要なものがすぐ取り出せる状態」を目指すのがポイントだろう。

「型」を身につけることが学力向上の第一歩

 本書が一貫して伝えているのは、男の子には男の子なりの学習法があるということだ。

「勉強する型」を身につけることは、その第一歩と言えるだろう。

 まずは今日から、お子さんの勉強する姿勢をチェックしてみてはどうだろうか。

 足は床についているか、肘はついていないか、机の上はどんな状態か。小さな改善の積み重ねが、大きな学力向上につながっていくはずだ。