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スギ花粉が飛び始める目安で「400℃の法則」というのをご存じだろうか? 同じような経験則であるサクラ開花の「600℃の法則」は近年あてにならなくなる一方で、花粉の400℃の法則は今も不思議と当たる。なぜなのか、考えてみたい。温暖化によって夏の猛暑が深刻化し、ゲリラ豪雨も増えている。花粉に対してはどんな影響があるのかも解説しよう。(気象キャスター 佐藤圭一)
スギ花粉の飛散「400℃の法則」
不思議なほどよく当たるのはなぜ?
東京は2月5日、今年に入ってからの最高気温の積算がついに「400℃」を超えた。そう、いよいよ花粉シーズンが到来したのだ。
スギ花粉の飛散開始を予測する目安に、「400℃の法則」というのがある。1月1日から毎日の最高気温を足していき、累積が400℃に達する頃にスギ花粉が飛び始めるというものである。
花粉症による集中力低下などが招く経済損失は、1日あたり約2450億円にも上るという(パナソニックの試算)。ビジネスパーソンにとって、パフォーマンスを削ぐ見えない敵との戦いが始まった。
ところで、この法則は少なくとも30年ほど前から言われている。「地球温暖化で気候が変わっているのに、そんな昔の目安が通用するのか?」と疑問に思うかもしれない。しかし、いまだに不思議なほどよく当たる。実際に、2月上旬から花粉の症状を感じる人が増え始めた。
なぜ、科学的根拠があいまいな法則が、令和の今も通用するのか? かつて放送局の屋上で、寒さに震えながら花粉を顕微鏡で数え続けていた筆者が、その「皮肉なカラクリ」を考察してみたい。







