解決策は、子供側が「親は他人」と割り切ること

それでは、どうすればいいのでしょうか。解決策としては、悩んでいる子供の側が「親は他人である」と認識するしかありません。

親が「子供は自分の一部だ」という考えを修正できないのであれば、子供から他人として接するしかないのです。ある意味で、親との関係で悩んでいる子供は、親よりも「大人」にならなければいけないという宿命を抱えています。

「この人はこういう人だから治らないよね」「だって他人だしね」という、ある意味ドライな考えを心の底に持つことで、親との関係性を改善していくのが一番良いと私は思っています。冷たく聞こえるかもしれませんが、これがちゃんとできるようになり、壁を乗り越えた上で、親に対する本当の愛情のようなものが自然と湧いてくることがあります。無理に愛情を出す必要はありませんが、切り離したからこそ生まれる情もあるのです。

適度な距離が「本当の愛情」に気づかせる

少し私自身の話をしますと、うちの母も元々少し過干渉なところがありました。父は早くに亡くなったのですが、父はあまり過干渉ではなく、子供の自立という概念を持って接してくれていた気がします。一方、母は素直というか子供っぽいというか、いつまでたっても私のことを「自分の可愛い子供」と認識している部分が抜けませんでした。

「自分と他人の問題は別である」「子供の意思を尊重しなければならない」という基本的な境界線を引くのが、私に対してだけでなく、誰に対しても少し苦手な人だったのです。

そのため大変なこともありましたが、私は「こういう人なんだ」と割り切り、接する時間を適度に制限しました。実家から少し離れたところに住み、会うのは週に1度ご飯に行く程度にするなど、適切に距離を取るようにしました。そうやってスパッと「他人」としての距離を取れるようになってから、だんだんと母の良いところが見えるようになってきたのです。

自分の心を守るための具体的なアクション

上手な距離の取り方ができないと、相手の本当の良さは見えてきません。今、親との関係で悩んでいるのであれば、自分よりはるかに年上の親に、今更認識を改めさせるのは非常に難しいです。子供がいくら言葉で説明しても、なかなか伝わりません。

ですから、あなたの方から距離を取るしかありません。人によっては絶縁という選択をするかもしれませんが、大人同士として「この人とは関わらない」と決断することも、一つの選択肢だと思います。