脳の老化を防ぐ「身近な飲み物」ココア、赤ワインともう1つは?【認知症専門医が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

誰しも「認知症になってしまったら…」という不安を抱えているもの。現在、認知症予防には、バランスの良い食事が有効であることがわかっている。なかでも認知症の研究者たちが注目しているのが、健康寿命が長い人が多いことで知られる、南イタリアやスペインの地中海料理だ。日本の食材に置き換えれば、手軽に取り入ることが可能だという。※本稿は、認知症専門医の朝田隆『認知症グレーゾーンは分かれ道ーー「70歳でボケる人」と「90歳で脳が元気な人」ここで分かれる!(興陽館)の一部を抜粋・編集したものです。

認知症を防ぐためには
バランスのよい食事が不可欠

 あなたに今こそ見直してほしいのが、毎日の「何を食べるか」ということです。食事を整えることは、認知症を予防・改善することにもつながります。

 では何を食べればよいのか。私が、中でも「これだけは食べてください!」と声を大にしてあなたにお伝えしたいのが、五大栄養素。つまり「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」が豊富な食べ物です。

 これらの五大栄養素が不足すると体が悲鳴をあげます。

 たとえば、タンパク質が足りないと、筋肉や骨を作ることができません。炭水化物を抜いてしまうと、脳がエネルギー不足になり、まるでストライキのように働かなくなってしまうのです。

 しかも、栄養はチームプレーです。たとえば炭水化物は、ビタミンB1と一緒でないと、ちゃんと働いてくれません。1つの栄養素だけをとってもダメ。いろいろな栄養をバランスよくとることが大切なのです。

 偏った食事をすれば体に大きなストレスをかけてしまいます。

 たとえば動物性脂肪をとりすぎると、肝臓に負担がかかって脂肪肝になります。そこから肝硬変や肝がんへと進んでしまうこともあります。塩分のとりすぎも、腎臓の働きを弱めて、高血圧や慢性腎臓病の原因になってしまいます。

 そして、ここがいちばん大切なことですが、栄養バランスの乱れは、認知症のリスクにもつながるのです。