今、全体の何割が売れています、とは言いにくいのですが、想定より早いペースで売れているのは確かです。インドネシアのマンション販売は日本とは違って一気に売り出さず、竣工へ向けて一定のペースで進め、その間に徐々に価格も上げていくのが慣習です。竣工後1年ぐらいで完売できたらいい、という計画です。

 引き渡しは2029年3月ごろを予定しています。竣工後に出来上がりを見てから買いたい、多少高くても構わないというお客様も一定数います。

――早く買うほど安いのですか。

 インドネシアの不動産への支払いは日本と違います。契約時に10~20%程度の頭金、その後に毎月支払い、竣工時に残金、という形式です。途中で工事が止まるリスクもゼロではないので、未竣工で購入していただけるお客様はリスクを負っている分、少しお安く提供するのは当然という考えです。

――想定よりも早いペースで売れている理由は、何だと思いますか。

「三菱が作るなら建設途中で止まらないだろう」と考えてくださる顧客は実際多く、「ちゃんと最後までやるだろう」と思っていただけている。日本製品、日本への信頼は大きい。長年、日本の関係者が努力してきた信頼の蓄積を、いま私たちが使わせていただいています。

――モデルルームを見た客の反応は。

 非常にポジティブです。立地が良いのは皆さん分かっているので、「この立地にふさわしいクオリティのマンションを作っている」と評価していただいています。イタリアのハイブランドの収納や、ドイツのハイエンドな家電・キッチンも高評です。

――インドネシアは戸建て志向が強いと言われます。購入者は、超高級マンションに何を求めているのでしょうか。

 まず一番は立地です。都心にあり、移動の時間ロスが少ない。ジャカルタは交通渋滞がひどく、普段15分で行ける場所に最悪の場合は2時間もかかったり、雨が降ると時間が読めなくなったりします。この立地なら、15分が30分になる可能性はあっても2時間にはならないでしょう。