児童文学作家の早乙女勝元は旧制七中夜間部で学んだが中退した。45年3月10日の東京大空襲を経験していることから、「東京空襲を記録する会」を作った。空襲被害資料などの研究・展示を行っている民営施設「東京大空襲・戦災資料センター」を江東区に設けた。22年5月に死去した。
漫画家では、人情やスケッチものを得意とした滝田ゆうがいた。子ども向けではなく、大人から評価された作品が多かった。昭和の東京を舞台にした漫画、エッセー、イラストを多数、執筆した。68年12月から「ガロ」に『寺島町奇譚』を連載、代表作となった。
脚本家・小説家の藤川桂介は、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』など多数のテレビアニメの台本を手掛けた。
ノンフィクション作家・翻訳家の枝川公一もいた。現代詩人の辻征夫(ゆきお)、旅行作家・劇作家の山本鉱太郎らも卒業生だ。
金重明は在日韓国人の作家・翻訳家だ。東大文科3類に入学したものの大阪外語大朝鮮語学科に転学した。しかし、除籍になった。97年、『算学武芸帖』で朝日新人文学賞を受賞した。
「THE ALFEE」の坂崎幸之助や
「小川宏ショー」の小川宏も
メディア関連では、写真家で元東京工芸大教授の細江英公がいた。03年に、英国王立写真協会から「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として特別勲章を授与された。10年には文化功労者にも選定されている。代表作に『おとこと女』など。24年9月に死去した。
写真家の大辻清司、洋画家の森本草介もOBだ。
年配者によく知られたアナウンサーがいる。NHK出身でワイドショーの司会を長くした小川宏と、朝日放送出身でスポーツ中継で定評があった植草貞夫だ。元TBSアナの戸崎貴広も、スポーツ中継を得意としている。
日本で初めての民間ラジオ局である中部日本放送のアナウンサーをした宇井昇は、51年の放送開始時に第一声を発した。
俳優では『七人の侍』はじめ黒澤明作品に常連として出演した加東大介が、七中時代の卒業生だ。歌舞伎役者を経て映画デビューした。戦前の時代劇映画に出ていた市川正二郎は七中を中退している。
NHKの声優だった小山源喜は『鐘の鳴る丘』などに出演、戦後のラジオドラマ黄金期を代表する声優だった。高瀬広居はNHK出身のニュースキャスターだった。
山本草介は、ドキュメンタリーを得意とする映画監督だ。
音楽では、ピアニストの梶原完、声楽家の葭田晃、シャンソン歌手の高田まさ江らがOB・OGだ。
ロックバンド「THE ALFEE」のメンバーで、ギタリスト、シンガー・ソングライター、音楽プロデューサーとして幅広く活躍している坂崎幸之助(54年生まれ)がいる。坂崎は明治学院大に進学したものの中退した。14年になって同大から「名誉学士」の称号が授与された。







