経済同友会代表幹事を務めた
リコー元会長の桜井正光

 経済界ではリコーのトップを務めた桜井正光が、経済同友会代表幹事を務め、財界の指導者にもなった。24年1月に死去した。

 警察官僚出身の斎藤隆は、セントラル警備保障社長を務めた。

 村山康夫(昭和シェル石油)、米山高範(コニカ)、富山長次郎(トミー)、田口栄一(三菱レイヨン)、五関淳(みらい建設工業)、徳江真介(大日本明治製糖)らのトップ経験者もいる。

 日商岩井副社長を務めた海部(かいふ)八郎が旧制七中OBだ。旧制神戸経済大(現神戸大)を首席で卒業し、当時の日商に入社した。航空機ビジネスで「海部軍団」といわれる強い営業部隊を作ったものの、79年に明るみに出たダグラス・グラマン事件で有罪(懲役2年、執行猶予3年)となった。

 学者では、教育社会学の苅谷(かりや)剛彦が専門学会や論壇で注目されている。元東大教授で、英オックスフォード大教授を務めた。「教育における隠れた社会階層」を分析している。実際には存在する「社会階層」を、長年にわたって無視・タブー視してきた日本の戦後教育史に焦点を当てた。

 マクロ経済学の西川俊作は、慶応大教授を務め、慶応義塾福沢研究センター所長をした。計量経済学、労働経済学で学会をリードした。

 木戸衛一は政治学者で、大阪大招聘教授だ。ベルリン自由大で博士号を取得した。

 商法学者で一橋大教授をした吉永栄助、地理学者で都市地理学の専門家になった服部銈二郎、インド哲学者で元九州大教授の伊原照蓮、造園学・観光学・土木工学など幅広い研究を行ってきた鈴木忠義らも卒業生だ。

 主に乳幼児がかかる全身の血管炎症候群を「川崎病」というが、その病気を発見した川崎富作は、旧制七中から千葉医科大臨時附属医学専門部(現千葉大医学部)に進み、小児科医となった。日本赤十字社医療センター勤務時の61年にこうした疾患に遭遇し、発見者の名前を取って病名が定着した。91年に日本学士院賞を、06年には第1回日本小児科学会賞を受賞した。

 動物微生物学が専門の東北大教授で、アフリカでのフィールド・ワークも行っている磯貝恵美子がOGだ。

 創薬科学が専門で、独立行政法人医薬基盤研究所の創薬支援戦略室の初代室長に就いている榑林陽一もOBだ。榑林は、民間の製薬会社研究所でのキャリアが長く、「研究とビジネスの両方がわかる人材」として起用された。

 スポーツでは、プロ野球解説者の草分け的存在である大和球士がいた。七中の2期生だ。野球選手としての経験がない、という点で異色の存在だった。ラジオ東京―東京放送(TBS)での野球中継が多かった。

 プロゴルファーの牧野裕もいる。現在はシニアツアーに出場している。日大時代はゴルフ部主将だった。

 高3(当時)の道見優奈は14年8月に行われた「第31回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出場し、2位に入賞した。(敬称略)

(フリージャーナリスト 猪熊建夫)