人間観察(ウォッチング)の対象として楽しむ

そうやって「こういうキャストなんだ」と見ていると、逆に面白くなってきます。さらに一歩進んで、相手を「ウォッチングの対象」にするというのも一つの手です。

「この先どうなっていくんだろう」と観察してしまうのです。「なぜこんなことが起きたのか」「次はどんなことを起こすだろう」と考えながら観察していると、意外と人間観察の練習になって面白いものです。このウォッチングの手法は、自分の許せない人や嫌なキャラクターに対しても、客観視の手段として結構有効です。

究極のモブキャラ化:野菜や動物に例えてみる

このように、自分の人生の舞台に登場するキャストだと思えばいいわけですが、それでもなかなか難しいという方には、さらに究極の「モブキャラ(名前のない脇役)」にしてしまう方法もあります。それは、昔からよく言われている「相手を野菜や動物だと思う」という手法です。

ガミガミ怒ってくる人がいたら、「怒りっぽい赤ピーマンだ」なんて思えばいいのです。また、動物に例えるのも効果的です。少し前の歌で、嫌なヤツや会社のヘンな人をすべて動物に例えた曲がありましたが、それと同じように、相手をただの「動物キャラ」だと思ってしまえば、許せないという感情が「痛々しさ」や「面白さ」に変わったりします。

物事を深刻に見つめすぎてしまいそうなときは、こうして客観視し、登場キャラクターとして見てしまうことで、スルーしやすくなりますし、逆に面白いところを見つけられたりもします。

嫌な出来事は「お芝居」として捉えよう

嫌な人というのは、どこにでもいるものです。ですから、彼らは「自分の人生を面白くするための敵役だ」と割り切ってしまいましょう。ドラマを見ていると、「現実にこんな人がいたらヤバいよね」というキャラクターでも、愛嬌があってなんだか笑えてしまうことがありますよね。

それはドラマだからこそなのですが、私たちの人生においても、楽しい部分は普通に生々しく味わい、嫌な人とのやり取りなどストレスを感じる部分は「お芝居(戯曲)」として捉えてしまうのが良いのではないかと思います。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。