遅刻をしてしまう人の
あるあるな生活スタイル

 この私が提唱する実行機能モデルで、締め切りに間に合わない社員を説明してみましょう。

 一度布団の中で目を覚ましたものの、「起きるの、面倒だなあ」などと朝の準備の内容を思い浮かべてうんざりし、「まだ1時間もあるから大丈夫」などと楽観視し、スマホを触っている「とりかかり」の問題。

 思った以上に朝からスマホを触り過ぎてしまい、いつのまにか時間が経ってしまい、モーニングルーティンなど確立していないため、「とにかく急げばなんとかなる!」と、計画など立てずに、がむしゃらに準備を進める様子も見えてきました。これらでつまずいているとすれば「計画立て」の問題です。

 いざ身支度を進めている最中に、メイクしようと鏡を覗き込んだら、ふと目についたボサボサの眉。朝の時間のないときに手入れをすべきではないとわかりつつも、「今を逃すと眉毛の手入れをしないんだよね」という言い訳や、今を逃したくないという気持ちも手伝って、眉をカットし始めるかもしれません。ここは、「進捗気にして」の段階です。

 最後は、「脱線防止」です。朝の準備とは関係のないことでも、誘惑に駆られて、ブレーキがかからずに脱線してしまうと、これもまた遅刻につながります。メイクをしながら、スマホで芸能人の結婚を知れば、相手の顔も見てみたいと検索が止まりません。

どこでつまずいたかわかれば
失敗を防ぐことができる

 このように4つのステップのどこでつまずいているかを具体的に聞き出すことができれば、対策もかなり具体的に打つことができます。このように解像度の高い面談に効率的に辿り着くためにも、こうした図表を用いることは大切です。

 図表の右側に対策例が4つありますね。これらは、ステップごとの対策の例です。遅刻の例ですと、次のような対策がとれるでしょう。

「とりかかり」でつまずいた部下には、動機づけのための自己報酬マネジメントと整理整頓をお勧めしています。