非ネイティブだからこそintelligible(理解しやすさ)が大事
このように英語にも「発音の流暢性」「表現の正確性」「内容」などの評価軸がありますので、一口に英語力と言っても評価が分かれる理由がおわかりいただけるかと思います。
もちろん、非ネイティブが持つ「個性」は英語でも尊重される傾向があります。インド英語、ヨーロッパ各国の英語、アジアを含む各地域の非ネイティブの英語にも敬意が払われ、個性ある英語として認められています。だからこそ、先ほど述べたintelligibleであるかが、はるかに大事なのです。
一方、外交や国際的なセンシティブな問題に触れる際は、通訳者やプロによる校正も必要であることは間違いないでしょう。また気をつけなければならないのが、英語で話しているからというだけで「カッコいい」と思わないということです。post-truthと言われることも増えた昨今、how you say「どのように言うか」も大切ですが、what you say「何を話すか」が今日の社会では極めて重要なのです。
フランクな挨拶の場やスモールトークでは、積極的に通訳を介さずコミュニケーションを取ることは大切です。一方、交渉の場ではどんなに英語に自信がある方でも、通訳者やスピーチの訓練をしてくれるプロをつけるべきでしょう。
小泉氏の英語は、フランクな対話の場面ではユーモアやノンバーバルな要素も活かされており、非常に好意的に受け止められています。発音面や表現面での改善点はあるものの、外交の場ではきちんと原稿を用意して臨み、練習も積んでいます。今後さらに場数を踏むことで、世界をうならせるスピーチを披露する可能性を十分に秘めています。








