このお知らせの中で娘の名前が明かされることはなく、唯一公開されたのは娘の脚が写った1枚の写真だけだった。その後の数カ月、大谷夫妻は全力でこの娘のプライバシーを守り抜いた。
娘よりは、はるかによく知られている飼い犬・デコピンについては、大谷本人が32ページの書き下ろしの絵本『デコピンのとくべつないちにち』をマイケル・ブランクとの共著で2026年2月に発売することになった。
第一子の誕生後、この誇らしいパパは普段の仕事――それも二刀流――に舞い戻った。
手術を経た二刀流選手の復帰計画は
球団側にとっても手探りだった
スプリングトレーニング中に大谷は何度かブルペン投球を行って、実戦形式で実際に打者へ投げ込めるところまで順調に回復しているように見えた。だが、大谷の投球プログラムは、ドジャースの東京遠征を前に一旦保留となってしまった。
この決定が下されたのは、アリゾナでのスプリングトレーニングで「打者としての調整の強度を上げたため」とデーブ・ロバーツ監督は説明した。
2023年の肘手術から大谷を投手として実戦に復帰させるためには、「慎重を期さなければならない」とロバーツ監督は念を押した。
大谷は最後の仕上げとして、ドジャースのキャメルバック・ランチトレーニングコンプレックスで2月25日にマウンドに上がり、約30球を投じた。それは、先発投手がブルペンで投げ込む球数としてはスタンダードな数字だ。
それから1週間少々して、ドジャース投手コーチのマーク・プライアーが、大谷の投球プログラムを「少し遅らせる」という決定を72時間くらいの間に下したと公表した。大谷が打者と投手の両方の役割を果たす責任があるという唯一無二の立場を考えて、そういう決定を下したと説明を続けた。
「この点に関しては、われわれのほうが彼本人に頼らざるを得ない部分がたくさんあるんだ」
プライアーはそう発言した。







