また、これらの必須項目のうち、とくにチェックしたいのは賞味期限です。コーヒーは生鮮食品であり、鮮度が重要です。時間が経てば経つほど、味わいや香りが変化します。賞味期限の近いものはおすすめできません。

 表示の義務はありませんが、「焙煎日」があればそれもチェックしてください。焙煎日から数カ月経っているものは飲み頃を過ぎています。コーヒーの飲み頃は、焙煎方法や保存方法にもよりますが、豆で購入して常温保存した場合は、焙煎後1カ月程度までです。本当にこだわる場合は焙煎後2週間まで。粉で買う場合はもっと短くなります。

 実はこの8項目以外にも明示された情報が豊富な商品は、すなわちスペシャルティコーヒーの可能性が高いです。消費者への開示情報を増やし、トレーサビリティを高めるのがスペシャルティコーヒーの姿勢です。

 スペシャルティコーヒーが何であるかがよくわかっていなくても、パッケージの情報が詳しいものを選んでいれば、自然とそれはスペシャルティコーヒー。つまり上質な豆です。

 そして、あまりに強いフレーバー系のコーヒーは、インフューズドコーヒーの可能性があります。気をつけて選ぶか、人工的な香りである可能性を認めたうえで購入しましょう。

コーヒーの飲み頃は
焙煎してから1~2週間

 コーヒーは生鮮食品。美味しいコーヒーを飲むには鮮度が命です。

 もっとも美味しい「飲み頃」は、焙煎後1週間経過してからの1週間(焙煎後2週目)です。焙煎直後がピークではないというのが注意点であり、おもしろいところです。

 焙煎直後は二酸化炭素が多いので、1週間ほど豆を寝かせたほうが炭酸が抜けて、コーヒー本来の成分を抽出しやすくなります。

 焙煎後2週間以上経つと、香りや風味が落ちたり、酸化してイヤな酸っぱさが出てきたりします。保存状態が悪いと品質はどんどん劣化してしまうのです。豆を購入するときは、「なるべく鮮度が高く、1~2週間で飲みきれる量をこまめに」が一番です。