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仕事で疲れて帰ってきた夜、YouTubeなどの動画は延々と見られるのに、本を読むことができないのはなぜか。ジャーナリスト・池上彰氏が、映像と活字の本質的な違いを解説する。※本稿は、ジャーナリストの池上 彰『考える力 「わからない」から始める思考入門』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
料理のレシピは動画と文章の
どちらがわかりやすい?
技術の進歩が人間に与える影響は、世の中にたくさん溢れています。
例えば動画の流行です。料理のレシピなどは、文字で「肉、200グラム、玉ねぎ、2分の1個……」「肉に火が通ったら調味料を入れ……」などと書いてあるものを読みながら作るよりも、動画で見るほうがわかりやすいという人は多いでしょう。
「ニンニクを炒め、きつね色になったらいったん取り出し……」などと書いてあっても「きつね色ってどんな色?」と思う人もいるのでしょう。
料理のレシピには時にオノマトペが使われることもあります。
「ジュワーっという音がピチピチに変わったら蓋を取り……」とか、「卵がふんわりとしてきたら」「ざっくりと混ぜて」「表面がカリカリになったら」などというものです。じつに直感的な表現で、ざっくりと混ぜるのと、しっかり混ぜるのとでは何がどのくらい違うのかと立ち止まってしまう人もいるでしょう。
鍋でご飯を炊く際の火加減のコツは「はじめチョロチョロ、なかパッパ、赤子泣いてもフタとるな」というオノマトペの入ったフレーズで知られていますが、言葉だけでは確かに何のことだかさっぱりわかりません。
そういう人にとっては、料理の過程を動画で観たほうがわかりやすいでしょう。







