介護や子育てで困っていることを
「キャリアアンケート」に記入

――家族の介護をしている社員とは、どのようにコミュニケーションを取っていますか。

石井 介護の相談窓口を社内に設けています。個別な相談ごとがある場合は、人事の担当者にメールしてもらい、本人の希望に応じて面談をします。その面談に部の責任者や上司を入れるかどうかは、本人に確認した上で進めるという形を取っています。

 さらに、毎年秋に社員向けの「キャリアアンケート」を実施しているのですが、介護や子育てなど、プライベート面で人事や会社に相談したいことをフリーコメントで記入する欄を設けています。コメント記入者には連絡をして、積極的に相談に応じています。アンケート結果については分析を進め、今後行うべき施策に反映させています。

小林 健康管理センターでは、介護に関連して自身の体調に不安を抱えている方の相談を受けることもあります。内容によっては、行政や民間の機関での適切な相談先をお伝えすることもあります。

――拡充予定の取り組みはありますか。今後の展望を教えてください。

小林 VTuberとしての発信では、まだまだお伝えできることがあると思っています。介護を取り巻く環境は、法律や制度の改正によって変わっていくものなので、引き続き、役立つ情報を発信していきたいと思います。

石井 介護を担う当事者だけでなく、上司や同僚も含めて互いに理解し合い働ける環境づくりにも、まだ取り組む余地があると考えています。セガサミーらしさという点では、AIを活用して、よりパーソナルで細やかな情報発信や、ニーズの掘り起こしを行なっていきたいです。

――両立支援を行うに当たって大事なことやポイントは何でしょうか。介護に直面しているビジネスパーソンに向けて、アドバイスをお願いします。

小林 介護が始まるきっかけや理由は人それぞれです。遠方か近居かでも状況は大きく変わります。一人一人に合った個別支援が重要だと感じています。介護が必要な場面に直面した際、社内制度と行政サービスをうまく組み合わせて活用するためにも、日頃からリテラシーを高めておくことが大切だと思います。

石井 介護は、終わりが見えない状態で始めることがほとんどです。制度も社会状況も変化する中で、必要な情報を得て取捨選択していくことが、介護当事者のスキルになります。会社としてはその情報をスピーディーに届け、制度を使いこなしてもらえるよう支援していくことが重要です。その積み重ねによって、誰もが自分らしく活躍できる職場環境を醸成していきたいです。