小林:同じ銀行であっても、私たちが「借りるときの金利」と「預けるときの金利」は、数字が違うんですよ。わかりやすい例を挙げますね。

梅田:お願いします。

小林:まず、私たちが銀行から借りるときの金利として、「住宅ローンの金利」を見てみましょう。住宅ローンとは、住宅を買うために銀行からお金を借りるシステムのことだと思ってください。たとえば、みずほ銀行で変動金利方式の住宅ローンを2025年10月に借りた場合、1年間につく金利は0.775~1.425%。実際にどの金利になるかは自己資金などによって変わりますが、ひとまず1%と考えておきましょうか。ちなみに「変動金利方式」というのは、「市場の金利に連動する」という金利のつき方のひとつです。

梅田:……

小林:まあ、野菜の値段が日々変わるように、金利のパーセンテージも世の中の状況によって変わるとイメージしてください。

普通預金の金利は
5年で200倍に

梅田:「住宅ローンの金利が1%」というのは、「住宅ローンとしてお金を借りたら、1年間で1%上乗せして返していく」ということですか?

小林:その認識でOKです。次に、銀行に「預けるときの金利」を見てみましょう。同じみずほ銀行の普通預金の場合、1年間につく金利は0.2%です。あ、普通預金とは、期限を設けず銀行にお金を預け、いつでも好きなときに引き出せる最も一般的な預金の仕組みだと、ここではとらえておいてください。

梅田:ちょっと待ってください。借りるときは1%、預けるときは0.2%って、えっと……5倍?

小林:はい。でも、ほんの数年前、たとえば2020年頃は大手銀行でも普通預金の金利は「0.001%」が通常だったので、それに比べればずいぶん上がったんですよ。

梅田:え、0.001%だったということは……5年で200倍!?

小林:そうなんです。なぜ、この5年間で200倍も上がったのか、これは金利と経済の関係が理解できるとよくわかってきます。まずは身近な預金に関する金利について、もう少し説明しますね。