小林:このように銀行は、お客さんに貸すときは高い金利をとり、お客さんからお金を預かったときは低い金利をつけています。この差から銀行は利益を得ているというわけですね。実は、景気がよかったバブルの頃、普通預金の中には2%もの金利がつくものがありました。「定期預金」の場合、約6%もの金利がついたこともあります。

梅田:あ、すみません。今、出た「定期預金」ってなんですか?

小林:一定の期間は引き出せない代わりに、普通預金よりも金利が高い預金のことです。預け入れ期間は1カ月や3カ月もあれば、1年、3年、5年、10年と様々です。途中で引き出すと利率が下がったり、解約手数料を取られたりするリスクがあります。

「定期預金」には
少しだけ良い金利がつく

梅田:普通預金よりも金利は高いけど、決めた期間は基本引き出せない。「長い期間、貯めて増やす」タイプの預金、ということですね。

小林:その通り。話を元に戻すと、昔は2%をマークしていた金利が、今は普通預金は0.2%、定期預金でも0.5%ほど。具体的な数値でいうと、100万円を1年間預けたときにつけてもらえる金利が、普通預金の場合、2万円から2000円に減ったということです。

『超改訂版 すみません、金利ってなんですか?』書影超改訂版 すみません、金利ってなんですか?』(小林義崇、サンマーク出版)

梅田:そ、そんなに……。そういえば、「銀行の金利、安すぎませんか」って聞いて「どういうこと?」となった記憶があります。正しく言い直すと、「銀行に預けるときの金利って安すぎませんか」って意味だったんですね?

小林:その言い方でバッチリです。事業でもしていない限り、一般的に銀行からお金を借りることってなかなかないですからね。普通に生活していて銀行でお金を借りるといえば、住宅ローンや子どもの学費のために教育ローンを組むときくらいでしょう。ただし、預けるときの金利が安いと借りるときの金利も安い傾向があり、両者はある程度連動しています。これを踏まえると、今住宅ローンでお金を借りている人にとっては、自分の預金よりも借金のほうが多いわけですから、今の「金利がまだ安い状況」が「よかった」となるんです。

梅田:預金したときの金利が低いとはいえ、その預金残高より多い借金の金利も低いわけですもんね。

小林:その通り!