7:最強の無料教材「退屈」を与える

 退屈は、脳が「自分で楽しみを作り出そう」ともがき始め、創造性のスイッチが入る合図です。段ボールや新聞紙だけを与えて放っておけば、子どもはやがて自分の頭で遊びを発明し始めます。このプロセスが、クリエイティブな脳を作ります。

 海外のある調査研究※では、単調で退屈な課題に従事したグループの方が、そうでないグループよりも、その後の創造性テストで有意に高いスコアを記録したと報告されています。退屈な時間は、脳が外部の刺激に頼らず自ら考えを巡らせる「心の散策」を引き起こし、創造的なアイデアを生み出すプロセスを刺激することが示唆されています。※英セントラル・ランカシャー大学、サンディ・マン博士ら

 最後に、これらを実践する上で欠かせない重要な点があります。それは、親自身が「子どもと一緒に面白がる」ことです。完璧なスケジュールを組むプロデューサーや、演出家になる必要はありません。道端の変な石を見て「面白いね!」と笑い合える「観客」(共感者)でOKです。親が人生を楽しんでいる姿が、子どもにとっての安心基地となります。

 そして体験の後には、「今日、気づいたことや、勉強になったことは何だった?」と、振り返りの問いかけを忘れないこと。この問いかけが、単なる体験を、一生モノの「知恵」へと変えます。

 これらの体験は、お金では買えません。父母のちょっとした工夫と愛情で生み出せるものです。

子どもの「やり抜く力」と「コミュ力」を育てる〈コスパ最強〉の方法7選