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一流アスリートの幼少期をひも解くと、生まれ持った才能だけでなく、やり抜く力や自己肯定感、自制心やリーダーシップといった点数化できない能力が優れていることがわかります。では、どうすればその力を育てることができるのでしょうか?元サッカー日本代表・城彰二さんに話を聞き、秘訣を探ります。(非認知能力開発塾 Five Keys代表 井上顕滋)
元サッカー日本代表を鍛え抜いた
父と子のお風呂場トレーニング
最初にお伝えしておくと、元サッカー日本代表・城彰二さんの子ども時代は、令和の常識では考えられないスパルタ教育も時にありました。とはいえ、脳科学や心理学の観点で極めて理にかなった「成功への種まき」が隠れているので、今も大きなヒントとして通用します。
城さんは、「まずプロ選手になれるか、プロになって活躍できるかの最も大きな要素は、考える力ですね」と断言します。 そしてその力は、厳しいお父さんとの入浴時間に育まれたそうです。それは、人生で最初の乗り越えるべきトレーニングでした。
「彰二、今日は何を学んだ?」
湯船に浸かるお父さんからの問いかけに、「楽しかった」「鬼ごっこをした」などと答えるだけでは認めてもらえませんでした。「鬼ごっこでジグザグに走ったら捕まりにくいとわかった」のように「気付きや学び」を言わなければ、お湯から出られなかったそうです。
そこで城さんは、お父さんが帰宅する前から「今日は何を学んだっけ」と1日を振り返り、答えを準備する習慣が身に付いたといいます。
思い出す、選ぶ、意味づけする
が大切なプロセスなワケ
このお父さんの問いかけは、認知科学における「省察」(自分自身の行動や考えを客観的に振り返り、能動的に深く考えること)や「精緻化」(関連する知識と結びつけて理解を深めるプロセス)と呼ばれる学習プロセスと重なります。







