フレームワークを駆使して
堅実な投資を続ける方法

 投資初心者の方は、これらのフレームワークをもとに、自分に合った方法を選んでいくことが重要です。また、いきなり無名の個別株投資など難易度が高い投資を選択するよりは、フレームワーク(2)で整理した「許容度」をもとに、まずは少額から王道銘柄や投資信託などで堅実な投資を始めることをおすすめします。

 そして5~10年程度の運用結果を踏まえ、積立金額について「現状維持」「増額」「減額」「撤退」のいずれかを判断してみてください。許容範囲内で運用できているのであれば、実際に王道銘柄を一定期間保有してから、「本当にダメなのか」を見極めても遅くはありません。

 また、王道銘柄に限らず、自分に合う金融商品が見つかった場合は、先ほど触れた「リーマン・ショック時に積立設定を停止して後悔した」という筆者の反省を踏まえ、不況時もできるだけ淡々と買い続けるのも一つの手です。

 さらに、フレームワークに沿って投資のゴールや許容度、自身のタイプを定めた後も、その内容にこだわり続ける必要はありません。定期的に積立金額と生活のバランスを見直し、「NISA貧乏になっていないか」、すなわち「QOLと入金力のバランスが取れているか」を再確認することが重要です。

 とは言え、これらはあくまでヒントです。本当の「正解」は、あなた自身の「家計の許容度」「時間軸」、そして「スキル」「稼ぐ力」「思考の癖」を掛け合わせた、自分だけのフレームワークの中に存在します。

 自分の軸が定まれば、世間のノイズに心が振り回されることはなくなります。「王道の銘柄を買うべきだ」「おすすめしない」といった有識者の意見に一喜一憂することもなくなるでしょう。

 投資の目的は、生活の質や心の平穏を犠牲にしてまでお金を増やすことではなく、人生をより豊かにすることに他なりません。あなたにとって心地よい「自分だけの正解」をぜひ見つけてください。