結論からいえば、それはイエスでもありノーでもあります。確実にいえるのは、修復歴を隠しているクルマよりも、明記しているクルマのほうが安心度は高いです。

 直前に修復されて売りに出された中古車なら、選択肢として十分に検討できます。ただし、骨格部分の修復にはそれなりの手間が掛かるため、販売価格が安い背景には別の要因があるかもしれないことを忘れずに。

 なお、修復歴はオーナーが変わっても残ります。前オーナーだけでなく、前々オーナー、前々前オーナーがいる中古車も存在しますから、気になるという人はやめておいたほうがいいでしょう。

 他方で、修復歴の明記は、「きちんと修理されている」とみなすこともできます。市販車を使い、改造範囲が少ないプロダクションレースなどでは、新車よりもきっちりと修復された車体のほうが良いと言われることもあります。新車でラインオフされた車体より、プロの手で修正(矯正)された車体のほうが、足回りの取付位置などの基準が整いやすい、という考え方です。このことからも、修復歴ありが悪いとは一概には言えません。

国道沿いに並んでいる「10万円」の
激安中古車は買って大丈夫?

 さて、中古車にはいわゆる「激安車」と呼ばれるものが存在します。国道沿いの青空店舗に、中には「10万円」や「20万円」といったプライスボードを掲げている中古車を見かけます。

 かつては車両本体価格のみでもプライスボードを掲示できましたが、現在は支払総額での表示が義務づけられています。つまり基本的には、その価格を支払えば、乗って帰れてしまうということです。

 ただし、「定期点検整備(車検整備)なし」となっている場合は、自分で車検を受けてナンバーを取得しなくてはなりません。仮ナンバーを取得し、ユーザー車検を受けること自体はさほど難しくありませんが、手続きがは平日のみなので注意しましょう。買ってすぐ乗りたい!という人は、少なくとも車検の残りがある中古車を選ぶことをおすすめします。

ベンツSクラスとアルファード「値落ち感」の決定的な違いPhoto:PIXTA