デキる上司が若手の話を聞くときに
使っている「3つのテク」

1.×結論を教えて → ○前提を教えて・背景を教えて

 まず「結論を教えろ」という表現は、できるだけ避けましょう。

 結論がなんであるかがわかっていたら、最初からそれを言っているはずです。結論がわからないから要領を得ない話になってしまっている人に「結論を言え」は無理難題です。

 ここは、「前提を教えてもらえる?」「背景がわからないんだけど、説明してくれる?」というふうに、理論の全体像を把握するための質問を投げましょう。

 この質問が有用なのは、前提とか背景とかいう質問をすると、結果的に目的や理由についての返事が返ってくるところです。それがわかれば、話はスムーズに進みます。

 例えば、若手が「明日予定されていた商品の入荷が遅れるため、商品が欠品する」という話をしてきたとします。

 この場合に、「だから?」とか「で?」とかいう、結論を急がせるような返しをしても、おそらくマネジャーが期待する答えは返ってきません。

 むしろ、「それは、誰向けのどんな注文で、どれくらい大事なものなのだっけ?前提を教えてもらえる?」といった質問をする方が、話がスムーズに前に進みます。

2.×なんでなの? → ○どうしたらいいと思う?

 アバウトに理由を聞くのも避けましょう。

「なんで?」「どうして?」という話は、過去の事象、すでに起こっていることの理由を聞く質問に聞こえます。

 何かしらの報告を受けて、疑問が湧いた場合には、可能な限り「未来志向」の質問をするようにした方が良いです(もちろん、前提情報が足りない場合は、先述のように確認しておくべきです)。

 先ほどの「入荷遅れ」の例であれば、「なんで?」「どうして?」に対しては「発注ミスが発生した」「システム障害で」「大雪による物流マヒで」といった回答が出てきますが、それを聞いたところで、どうしようもないことが多いでしょう(前提として「その商品だけじゃなくて、全部遅れる」とか、「当社だけではなく、全ての物流が止まっている」などの話であれば、それは考慮すべきです)。

 そのため、「どうしたらいいと思う?」「対策は既に考えられているの?」というような、この先に関する質問をするほうが、物事を前に進めやすくなります。