3.×もっとちゃんと考えてから来てよ → ○似たような状況ではどうするべきかわかった?
そして、お小言っぽく聞こえる話ではなく、次回以降につながる学びを提供することを心がけましょう。
今回の質問や報告の仕方がイケてなかったとして、それを責めても、おそらく改善にはつながりません。むしろ「嫌味な上司」というレッテルを張られるリスクがあります。
こうした場合には、未来に向けた問題解決型思考でお話をすることをお勧めします。つまり、今回の反省を踏まえて、次回はどうするのか?を質問するわけです。
例えば、
「ありがとう。では、その方針で対応しましょう。今後、似たような状況になった場合の対処法もわかりましたね」
というような話をします。
それにより、「どんな情報を、どういうふうにまとめて、質問の場に臨むべきか」を学んでくれることを期待するわけです。
ただし、ここで、若手が
「はい。同様の欠品時には、今回の件を踏まえて、○○という処理をします」
のような、回答をしてきた場合には要注意です。そうした時は、
「そうだね。ただ、決め打ちで対応すると、違う問題が起きるかもしれないから、今回みたいにちゃんと事前相談はしてほしいです。その際に、今回一緒に整理したような情報をあらかじめまとめて持ってきてくれると助かります。よろしくお願いしますね」
と、ガイドしておくと良いでしょう。
上司の雑な返しが
部下の「思考停止」を生む
若手が自分なりに考えて質問をしてきた場合に、「で、結論は?」「だから?」などと冷たく突き放すと、「自分の考え方じゃダメなんだ」と感じ、ひいては「自分で考えても無駄なんだ」という誤った理解をしてしまうリスクがあります。
その結果、必要以上に慎重になり、やがて“考えること”そのものを避けるようになることもあります。
「どうせ否定される」「聞いてもらえない」と感じた場合には、“言われたことだけやる人”になってしまうでしょうし、場合によっては、最低限の報連相さえも怠る“コミュニケーションを避ける人”になるもしれません。
これは、決して「若手には、優しく接しましょう」という話ではありません。
ポイントは、ボールの返し方が雑だと、相手がキャッチボールをやめてしまうということです。
せっかくの問いを潰さずに、「受け止めて、投げ返す」ことを心がけましょう。
上司に求められるのは、会話の主導権を握ることではなく、対話の流れを整えることです。
雑な返答は、「これ以上話しても無駄」というサインです。
コミュニケーションが一方通行になったり、行き止まりになったりするのは、絶対に避けるべきです。
質問は、対話のチャンスです。この機会に、ぜひ、部下との信頼関係を強化しましょう。








