最初の顧客は生鮮と駅弁
新たなニーズの開拓が課題
ジェイアール東日本物流の資料によれば、荷物新幹線は盛岡新幹線車両センターを11時50分頃に出発し、「やまびこ」56号に併結して盛岡駅を12時8分に発車。東京駅に15時24分に到着し、東京新幹線車両センターに15時45分頃に入区する。
盛岡の荷物持ち込み時間は8時30分から10時頃まで、東京での引き渡しは16時30分頃以降となっており、盛岡~東京間を7~8時間程度で輸送する。JR東日本は、盛岡~東京間を4トン×4台のトラックで輸送するのと比較して、ドライバーの拘束時間を年間3万4310時間、CO2排出量を593トン削減可能と試算しており、社会的課題解決に貢献できると胸を張る。
同区間はトラックで8~10時間程度を要するため、速達性で優位に立つ。だが、「やまびこ」の所要時間約3時間20分と比較すると、リードタイムがやや長い印象だ。積み降ろしのオペレーションをもう少し短縮して競争力を高めたいところだ。
「荷物新幹線」の最初の顧客は生鮮食品と駅弁だ。はこビュンは高価格帯の果物など振動や温度変化に弱く傷つきやすい物品、輸血用血液製剤や精密機械部品など高速・安定輸送が求められる物品を主要顧客としているが、これらは大量輸送する性質のものではないため、荷物新幹線は新たなニーズを開拓する必要があるだろう。
運行開始時点では盛岡から東京への一方通行だが、今後は東京発の設定、仙台エリアや新潟エリアの運行を目指していく。サービスが好調なら1編成では回せなくなるため、車両の増備や運行形態の変化なども視野に入ってくる。まずは顧客の開拓と定着が優先だが、そのあたりの展望も気になるところだ。







