なぜ「社員旅行」や
「ゴルフ」で本性がバレるのか

 私は経営者になってからも、「仕事中に人を見る」ことはあまりしません。なぜなら、仕事中に見ても、あまり意味がないからです。仕事中はみんな「仕事の顔」をしています。一生懸命やるのは当たり前のことです。

 本当にその人の「品格」や「人間性」が出るのは、仕事以外の場所です。特に、当社で大事にしている「社員旅行」や、私自身が好きな「ゴルフ」の場面に、その人の本性が現れます。

 例えば、社員旅行で立派なホテルに泊まったとします。その時、ホテルの従業員さんに対して、どういう態度を取るか。そこを見るのです。

 普段、会社では部下に偉そうにしていなくても、旅先で気が緩んだ瞬間に、お店の人やホテルの従業員さんに対して横柄な態度を取る人がいます。そういう人は、仕事がいくらできたとしても、信頼しません。本当に力のある人は、無駄に威張ったりはしないものです。

 仕事ができるのは、ある意味で「技術」です。ですが、旅行先での態度やゴルフのマナーは、その人の「人間性」そのものです。技術は後からいくらでも教えられますが、人間性は意識していくことでしか身に付きません。だから私は、仕事以外の場所での「素の姿」を何より大事に見ているのです。

課長止まりの人が
無意識に連発する「ひと言」とは?

 では、具体的に「役員にあがる人」には、どのような特徴があるのか。一番分かりやすいのは「ピンチのとき」です。

 業績が少し悪くなったり、何か問題が起きたりしたときです。役員まで昇っていく人は、そこで「どうやって解決しようか」と前を向きます。しかし、課長で止まってしまう人は、そこでシュンとなってしまうのです。