「中古だけど高いクルマ」を
富裕層が狙うワケ
その理由は、購入時点ですでに価格が下がっているため、売る時に値下がり幅を抑えやすいからだ。「飽きてしまった」などの理由で売りたくなった時も損失を防げる。
そのうえ、「新車ではない」という点を我慢するだけで、100万~200万円以上も安く高級外車に乗ることができる。どんどんクルマを乗り換えたいお金持ちだからこそできる、お得な買い物だ。
予算に余裕がある方には、このタイプは意外とお勧めである。アフターサービスのよい中古車店に出合えれば、割安で安心の高級車ライフを送ることができる。まさに賢い選択だ。
一方、後者の「国産車並みに安くなっている」高級輸入車にはリスクがある。
というのも、元々の新車価格が高いモデルが、中古車として割安で売られている背景には、大きく二つの理由が考えられる。一つは、年式が「10年落ち」などとかなり古くなっているということ。もう一つは、人気がないということだ。
元々がどれだけ高級・高性能でも、年式が古いクルマは経年劣化が進んでいるし、走行距離も伸びている。すなわち状態が悪くなっており、壊れる可能性が高い。
加えて、そもそも高級車というものは、部品代やメンテナンス費用が大衆車よりも割高だ。税金や保険などの維持費も高い。その中でも、特にメンテナンスに負担がかかるモデルは中古車市場で価格が下がりやすい傾向にある。
こうしたモデルを買った場合、クルマのメカニズムに詳しい中古車店や整備工場と付き合いがある人でないと、かえって修理代や維持費がかさみ、痛い目に遭いかねない。
一例を挙げると、イタリアの高級車であるマセラティは、日本市場における新車価格は高額だが、年式を落とせば、ずいぶんとお手軽価格になる。中古車販売店のWebサイトを検索してみると、10年前のモデルが100万~200万円程度で売られている場合もある。
また、メーカーを問わず、あまりに安い不人気モデルに乗っていると、高級外車を所有することによる「満足感や自信を得られる」というメリットも失われがちだ。
使い勝手が悪く、人気も低いモデルに、高い維持費と修理費を払うのは相当に辛いだろう。国産車並みに安い中古車には、そうしたリスクが潜んでいるため、必ずしも「お得」だとは言えない。








