元専門誌ライターが
「中古ポルシェを買え」と断言するワケ

 さて、ここまでは幅広い読者に向けて「中古の激安高級車」の是非を論じてきた。ここからは「真のクルマ好き」に向けた結論を、筆者の本音を交えながら述べていきたい。

 クルマに詳しくなればなるほど、歴史・デザイン・機能・希少性などから、たとえ古くても「良いクルマ」があるということに気づく。自分にとって「良いクルマ」であれば、型落ちでも胸を張って乗れる。

 クルマに詳しい人間が、こだわってクルマを選ぶのであれば、人気なんて別にどうだっていい。たとえ故障しても、対処法や腕の良い整備工場は頭に入っている。

「賢い買い物」とは言えないかもしれないが、真のクルマ好きにとっては「好きなクルマに乗る」ことこそが最も正しい選択である。

 その観点から、筆者が本当におすすめしたい中古車はポルシェだ。10年落ちのボクスターやカイエンであれば、400万~500万円台で手に入る。それよりも古い15~20年落ちのモデルであれば、100万円前後で売られている場合もある。

ポルシェやマセラティが100万円台…中古の「激安高級車」を買うのはアリ?→専門家のホンネが意外すぎた!中古のポルシェ・ボクスター(年式:1998年) 出典:カーセンサー
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 また、ポルシェは1998年ごろまで「空冷エンジン」(冷却ファンを回して風を送り、エンジンを冷やすシステム)を採用しており、このエンジンを搭載した「911」などは1000万円~数千万円と高額で取引されている場合がある。

 この先も市場価値が上がる可能性は高く、資金に余裕があるなら「空冷ポルシェ」を買って損をすることはないだろう。

ポルシェやマセラティが100万円台…中古の「激安高級車」を買うのはアリ?→専門家のホンネが意外すぎた!中古のポルシェ911(年式:1998年) 出典:グーネット
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 さらに、たとえ故障に悩まされたとしても「俺はポルシェに乗っていた」と一生言い続けることができる。そのメリットを思えば、メンテナンスのやる気も出るはずだ。

 ポルシェに限らず、マニアックすぎるクルマであっても、欲しいと思ったら是非とも手に入れてほしい。10年~20年と時間が過ぎるほどに、その欲しいクルマは、さらに手に入りにくくなるはずだ。

「あのとき買っていれば……」と後悔しないように、欲しいときに欲しいクルマを買う。これが真のクルマ好きにとっての正解だ。