ベンツが100万円台で買える
「認定中古車」制度とは?

 一方、「リスクを取るのは嫌だが、なるべく安く買いたい」という人向けには、正規ディーラーなどによる「認定中古車」という制度がある。

 これは市場に出回っている中から、メーカーやディーラーの基準をクリアした、状態の良い中古車だけを選んで販売するというスタイルだ。価格は必ずしも「格安」とは限らないが、メーカーのサポートが期待できる。中古の高級輸入車を初めて買う人におすすめの方法だ。

 例えば、メルセデス・ベンツが公開している認定中古車の一覧を見てみると、2017年式の「A 180 Style」が約175万円で売られている。同じく2017年式の「CLA 180 Shooting Brake Sports」は約193万円だ。

 このように、モデルと年式によっては、状態の良い高級車が安く手に入る。ただし、新車に比べると、ある程度劣化しているのは否めない。それすら嫌な人は新車を買うべきだろう。特に予算に限りがある初心者は、大衆車・国産車を新車で買う方が失敗しづらいのは確かだ。

 こうした現実を踏まえると、「わざわざ中古で高級外車に乗る意味ってあるの?」と問いたくなる人もいるだろう。

 この点について、筆者は「たとえ中古でも、高級外車に乗る意味は確実にある」と考える。ゆっくり走ったときの重厚感。高速道路での安定感。インテリアの高級感。シートの座り心地の良さ。プレミアム・オーディオの音の良さ。多少古くても、やはり高級車には、大衆車とは違う優れた点がある。

 さらに、多くの高級車には、長い歴史と伝統に裏打ちされたブランド価値が備わっている。高級車のオーナーになるということは、単なる移動手段としてクルマを所有するだけでなく、そのブランド価値や世界観を、自己表現の一部として取り入れることでもある。

 同じ値段の国産車・大衆車にはない価値が、中古の高級輸入車には残っている。だからこそ、世の中には星の数ほど、高級車を扱う中古車店が存在するのだ。

 ちなみに、「どうしても中古の高級外車を買いたいが、何を選べば良いか分からない」という人には、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどの、いわゆる人気車種がおすすめだ。

 たくさんの人が購入したモデルは、それだけ機能性と魅力が高いことを意味する。新車での売れ行きが好調だったモデルは、当然ながら中古市場に出回っている台数も多く、手に入りやすい。故障したときの対応も、希少車よりも簡単だ。クルマ好きだけでなく、幅広い層にとってハードルが低いと言えるだろう。