この点はすごく反省しています。いいスタートが切れない。いい切り替えができない。結果的にいい風が吹かないまま終わってしまったのが25年のシーズンだった気がします。
球速を上げるための
「体の開き」が不調の原因
4月11日の広島戦(マツダスタジアム)、3回1/3、10安打3四球2奪三振10失点(自責点9)。10失点まで続投したことに関して、阿部慎之助監督に呼ばれて説明されました。
「きょうのピッチングの出力自体はよかったが、開幕戦を任せたピッチャーだし、これだけ点を取られて示しがつかない。しっかり責任を果たしてほしかったので続投させた」
また、ファーム行きも告げられました。「投手陣の絶対的なリーダーにと開幕に選んだつもりだ。こういう壁にぶち当たるのは初めてだと思うし、乗り越えるのはいい勉強になると思うぞ」とのことでした。
まず、ソフトバンクからFA移籍した甲斐拓也捕手と開幕から3試合バッテリーを組んで、1勝もできなかったことに、僕はすごく悔いが残っていますし、責任を感じました。お互い苦しかったと思います。
一軍で投げ始めたプロ2年目の2020年以来6年間で、ファームに行ったのは初めてで、僕の中では「どうしたらいいかわからない」というのが率直な心境でした。
でも、それ以上にチームに迷惑をかけて申し訳なく、何とか早く一軍の舞台に戻らなければという思いが、1度目のファーム落ちのときは強かったのです。
実は25年は特にストレートの平均球速を上げたいという目標をオフから掲げていて、球速にとらわれていた自分がいました。だから、言葉で端的に表現するなら「体の開きが早かった」ということになります。
今思えば「力を入れてのスピード」を求めすぎていました。力むことなく、強い球を投げられれば145キロでも抑えられるのです。いいフォームの中で球速を求めることに、もっとフォーカスしていけばよかったんでしょう。
でも、そうではなく球速表示を見て、「もっとスピードを出そう」と思うと、やはり体の開きが若干早くなっていたのです。体の開きが早いと、バッターからボールの出どころが見やすくなります。







