学校の授業で学ぶ歴史には、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが数多く登場します。しかし、どんな人物にもそれだけでは語れない一面があります。歴史をひもとくと、「すごい」人の中にも、思わず目を疑うような「やばい」行動や選択が、数多く記録されているのです。
そんな「すごい」と「やばい」の両面から、日本史の人物のリアルな姿に迫るのが『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』。今回取り上げるのは、「日本最初」の実在した天皇ともいわれる雄略天皇。彼の奔放な恋の結末は、あまりに衝撃的なものでした。
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川辺で美しい女性をナンパ
雄略天皇はナンパした女性が多すぎました。ある日、川で洗濯をしていた引田部赤猪子(ひけたべのあかいこ)という美しい女性をナンパして、「あとでむかえを寄こすから、結婚しないでおれを待ってて!」と適当なことを言って宮廷に帰りました。
それから80年……。赤猪子はずっと待っていましたが、いくらなんでもむかえが遅すぎるので、勇気を出して宮廷に行きました。しかし、薄情な雄略は「え、だれ? どこのおばあちゃん? 何しに来たの?」と、すっかり忘れていたのです!
赤猪子は「ずっと待ってたのに、おむかえは来なかった……。この歳まで待ちつづけたわたしの気持ちをわかってほしい」と泣きながらうったえました。
イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)
その姿を見て、さすがのナンパ男・雄略も反省して「あなたが若いうちに妻にしておけばよかった。こんなに歳をとってしまっていたなんて……」と後悔の意味をこめた歌とたくさんのプレゼントを贈って謝りました。
赤猪子がおばあちゃんということは雄略もおじいちゃんになっているはずですが、結局、雄略は謝っただけで赤猪子と結婚はしませんでした。
(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)









