優秀な経営者は
失敗に寛容である
ここからわれわれは、経営者としてのスタンスと、そして部下としてのスタンス、その両方を学び取ることができる。
柳井氏は、1勝9敗の経営哲学を自身にも部下にも徹底した。
チャレンジして失敗した人をクビにしていては、誰も挑戦しなくなる。会社として描く成長を実現するためには、決して温情などではない、むしろ怜悧な思考からくる失敗への寛容さが求められる。
そしてまた、この話はそんなトップの下にある、成長企業で求められる人材を考える鍵にもなる。
柚木氏は、オンライン野菜販売事業の失敗を経てなお、挑戦をやめなかった。その失敗からの学びを、十分な資源と機会を与えてくれる会社の中で活用しようとした。
失敗を経て、「もう挑戦は控えよう」とは考えず、「次の挑戦に生かそう」と考える。そのマインドセット、行動様式は、今の日本にとって大切なものであるはずだ。
柚木氏はジーユーの社長を15年勤め、昨年、後進に道を譲ることになった。これから先、ジーユーの中で柳井イズム――それは柚木イズムでもある――が、引き続いて発揮されていくことになるのかどうか。熱い応援と共に注目していきたい。
参考文献
HQウェブマガジン「失敗が教える、自らの足りなさと、自分が本当にやりたいこと」2018年10月22日掲載
HQウェブマガジン「失敗が教える、自らの足りなさと、自分が本当にやりたいこと」2018年10月22日掲載







